フリーネットの改造

ホテルがオープンして2年。USJに近いことからその来訪者、準工業地域でビジネス出張者が多いことから、このホテルは結構繁盛している。問題のインターネット接続の仕組みであるが、モデム接続でもLAN接続でも無料で自由に接続出来ることを標榜して始まったものであるが、パソコン環境の急速な発展により、最近のノートにはほとんどすべてLAN接続が出来るようになった。
当初、モデム接続のフロアーと(19室)LAN接続のフロアー(19室)で運用していたが、LANの希望比率が高くなり、モデムの部屋14室をLANに変更してほしいとホテルから要求された。
モデムの部屋には電話用のケーブルしか配線してないので、これをLAN用のケーブルに取り替えればいいのだが、ケーブルを引き替えるのは専門業者に依頼が必要だし、コストも掛かる。
この写真はモデムの部屋のコネクター部である。
調べてみるとラッキーなことに電話ケーブルはこの写真に見るように、4芯のもので、そのうち2芯を使っており残り2芯は遊んでいる。(写真の青/白を使い、黒/茶は遊んでいる)

その4芯を使ってLAN接続が出来ないかをテストし、可能であることを確認し、この方式で改造することにした。

部屋のプラグ入れ替え

各部屋のモデム接続用のメスコネクターをCAT5のものに変更が必要で、これを取り替え、4芯ケーブルに接続。このコネクターは良く出来たもので、芯線を並べて嵌め込むだけで出来上がる。最初慣れるまでは時間が掛かったが、慣れれば比較的簡単であった。しかし細かいところでのミスがあり、1/3程度はやり換えになった。
サーバー周りの改造

1階のサーバーでは各部屋からのケーブルの先端に付いていた電話用のモジュラープラグをCAT5用に付け替えて、HUBに接続することにした。8芯用のプラグに4本の細線を通すのは簡単でなく、同じケーブルを細工しダミー4本を並べて通すことで可能になった。

HUBの設置

HUBは安い8ポートの電源内蔵を2台購入した。秋葉原の愛三電気で購入時、「青色以外ならどれでも良いですよ」と言われたが、値段につられて青色のHUBを購入した。
今回設置し、各部屋から接続のテストを行ったところあるポートだけはどうしても接続できないことが判明した。本来はクレーム品であるが、大阪から送り返すのも大変なので、そのポートだけ使わない事でしのぐ事にした。やはり店のお兄さんが言ったように信頼性の問題に引っかかってしまった。でも価格は半分だから・・・・・・。

今後の問題

モデム接続専用の部屋が5室残っている。今回の経験からこの5室については排他的ではあるがモデムでもLANでも使えるように改造できるめどが立った。
部屋のコンセントを2つ並べておいて、CAT5のプラグの後に電話用のプラグに配線しておく。
サーバーのほうでは、部屋からのケーブル先端にCAT5プラグをつけておいて、客の要望により、HUBに差し込めばLAN接続が、モデムに行くケーブルの先端にCAT5モジュラーをつけておきそこに接続すれば、モデムが使えるようになるはずである。
次回チャンスを見てこの改造をしたいと思っている。

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