自宅のADSLはYAHOOに申し込み、期待していたら何時の事やら分からぬ返事が来た。 かたや、ADSLを引きたいので、設定して欲しいと言う希望が寄せられ、1箇所は新宿局から500m程度で、フレッツADSLにDTIの組み合わせ、1箇所はYAHOOのADSLと言う事で、いつものことながら他人の褌で相撲を取ることになった。ここにその状況を記録しておく。 |
フレッツADSL+DTI
電話で申し込んだら「2週間後で工事可能です」との返事。早速DTIに電話したら「NTTの工事日が決まれば連絡してください、その日から使えるようにします」と、あっけないこと。(ちなみに従来はISDNで使用していた回線) 8月になればいつでもいいということであるが、余裕を見て9日を工事日と決めた。 |
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工事日の1週間前(8月3日)にこれらの試料がNTTから送られてきた。
CDはパソコンにインストールするソフトであるが、今回はルーターを付けるので、PPPoE設定はルーターで行うため、これは使用しない。 各プロバイダーへの接続設定の方法も入っている。 |
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事前にルーターを購入。
ACCTONの8ポートを購入した。4ポートで良いのだが、4ポートのものにはACアダプターが付き、8ポート物は電源内蔵。 この方がすっきりするので、8ポートにした。 付属のCDは、プリントサーバー用のもので、プリンターを使わねば不要。 |
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工事日3日前にNTTからスプリッター、モデム(ACアダプター付き)電話ケーブル10cm、LANケーブル3mが送られてきた。
これで必要な機器は揃った事になる。 モデムの品名は DSL NC ATUR-E1である。 |
当日(2001/8/9)待っていたら10時半ごろNTTより電話あり「今からISDNをアナログに変えてADSL接続の工事を始めます、所要時間は20分くらいです」とのこと。終わったら電話連絡をもらいたいと申し出て、ISDNのダイアルアップルータを外し、スプリッタ、モデム、ルータの接続と設定を始め、既存のLANから1台のマシンを切り離し、ルータに接続しそのマシンで接続のテストをする事にした。 |
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左の写真は上方中央がスプリッタ、ADSLモデム(左)ルーター(右)を仮配線したところである。
既存のLANは192.168.1.XXXと言う固定アドレスで運用(サブネットマスク255.255.255.0)していた。購入したルータはデフォルトで192.168.123.254が設定してあったので、これを今まで使っていたISDNダイアルアップルータの192.168.1.254に設定すれば、LAN上の他のマシンの設定を替えずに済むと読んでいた。やっと接続が終わった頃に「工事完了」の連絡あり、胸踊らしてIEをクリックしたが接続不能、メールソフトも接続不能。 |
ここから悪夢が始まった。 まず、pingを打ってみたら通らない。pingは何処へでも通ると思っていたのだが、師匠に電話して聞くと、マシンのIPアドレスを変えないと駄目とのこと。マシンのアドレスを192.168.123.1に変更し、ゲートウエイと、DNSアドレスを追加設定した。これでマシンからルーターまでのpingは通るようになったがネット接続は出来ない。(ルーターのPPPoE設定とプロバイダへのIDとPassは設定していた) ルーターとモデムの取説を出してチェックを始めたが、ルーターのLEDの表示の色があちこち違う。現実に見えている色は取説に書いてない。まずこれを確認しようとしてサポートに電話するも30分かかっても繋がらない。やっと繋っがって色が違うと聞いてみたが要領を得ない。(違う色も出ることがありえるとのたまわる) 次にモデムの表示を見るとLINEの表示が点滅する。取説によるとリンクが確立していない事を表示している。116に電話すると優しい女性がモデムの電源を抜いて5分ほどしてから再度入れてみてくださいとの事。5分待ったら正午になってここで昼食休憩。 |
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再度差してみても表示は点滅で接続していない。ACコンセントの向きを変えたら良くなったと言うBBSの書き込みを思い出し、やってみたけど効果なし。
13時になるのを待ってNTTに電話したら「局の方は問題ないので113に電話しろ」との事。 電話したら2〜3時間で調べに行きますというので待っていたら、15時ごろやってきた。「おかしいですね、ビルへの入り口から調べます」との事で、ビルの管理会社に連絡し鍵を持ってきてもらい、地下室へ、なんと地下室の配線盤はこの写真のように、一階の床から降りて穴の向こうに線が集中して入っていた。もぐっていって調べて、ここは問題なし。
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次に事務所の階の盤でチェック、問題なし。事務所室内の問題と判明したが、まずビジネスフォンの機器に線が入っているのでこれはまずいですと、ADSL回線を切り離してくれてここでも問題なし。ところがモデムは依然として接続できていない。NTTのお兄さんが持っていたモデムをつけたら、なんと接続するではないか。結局送られてきていたモデムが不良品であったということが判明。NTTのお兄さんも2時間半を無駄にしたことになった。
問題を切り分けるために、マシンを一台LANから切り離し、NTTのPPPoEのソフトをインストールしモデムに直接接続する事にした。 その接続をすると、確かにNTTのサイトに接続し画像ファイルを落として速度を計ってくれるが、IEもメールソフトも立ち上がらない。 その状態でモデムにルーターを付けてルーターから既存のLANに接続したが、どうしてもネット接続が出来ない。ここで初日は終わった。帰途歩きながら大阪の師匠に電話したら、モデムに直接PPPoE設定をしたマシンは、LAN接続は出来ないはずとの事である。(こちらはルーターを通すと言ったのに、モデムに直接接続してくださいと言ったのはNTTで、当然次はルーター接続するのはわかっているのだから、この設定ソフトは削除しないと駄目ですよと言ってくれれば良いものを!!) |
2日目:NTTのPPPoE接続ソフトを削除。マシンとルーター間はpingが通る。しかしながらルーターの接続状態を見ると、ネットへの接続をしていない。やむなくルーターメーカーのサポートに電話。電話でやり取りしていて接続のIDを見ていたら、余計な“.”を発見、これを削除したら、ルーターの接続状況に割り当てられたグローバルアドレス、サブネットマスク、ゲートウエイ、DNSアドレスが2つぞろぞろぞろと表示された。接続完了である。 ルーターの設定でユーザーIDにミスインプットがあったのは、通常IDはメールアドレスを使うが、ADSLには一箇所に“.”の代わりに“@”を使うようになっていた。昨日のお兄さんがこんなの見たことがない、“.”の間違いでしょうと言ったので一度変更した。しかしプロバイダーからの設定指示は@なので、電話で@である事を確認し、再度@を打ち込んだ時“.”の削除を忘れたらしい。フォントも小さく間隔も小さいので、見た目にはわからなかった。どうもおかしいのでカーソルを持っていってみたら“.”が残っていたものである。 ルーターの取説を読んでみて気が付いたのは、マシンのTCP/IP設定の内DNSの設定はプロバイダーからのDNSをプライマリー、セコンダリーに記入せよとなっていてそれに従っていた。 ここのLANは固定アドレスでの運用にしている。従来のダイアルアップルーターには固定アドレスとして、192.168.1.254を割り当てていた。各マシンのTCP/IP設定は192.168.1.XX、サブネットマスク255.255.255.0、ゲートウェイとDNSにはルーターのアドレスを設定していた。そこで、今回のルータのアドレスをメーカーデフォルト(192.168.123.254)から192.168.1.254に変更することで手間を省きたかった。 今回のトラブルの反省
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速度向上対策 ともかく接続は完了したので、早速接続速度を測定した。数回の測定で850〜950kbpsが出ている。まずは一安心。ISDN64Kに慣れた感覚では早い早い!! しかし、収容局より直線距離で350mしか離れていないので、もう少し早くてもいいはず。ADSL関係のBBSを見てみると、MTUとかRWINを調整する事で最適化出来そうと分かった。(その時点での設定を外部から測定するとMTU=1440、RWIN=8400であった) ルーターの設定方法を電話で聞いたが、MTUは設定できるものの、RWINは変える方法が無い事が判明。MTUをデフォルトの1440から1454に変更した。 そこで、外部からの設定条件チェックをしてくれるサイトで設定条件を測定したら、確かにMTU=1454となっており、RWIN=16968 と変わっていた。(前回の測定はWIN98機、今回はWIN2K機) しかしながら、速度は殆ど変わらない。別の方法をトライするしかないようだ。 |
設定条件のチェックと改善結果 LAN上に接続されているマシン7台(WIN98:4台、WIN2K:3台)の接続条件をチェックしたら、MTU=1454になっていたが、RWINはWIN98が8484、WIN2000が16968となっており、速度はWIN98で870/980kbps、WIN2000で1.11/1.15kbpsであることが判明した。これで判明した事はMTUはルーターの設定値が適用され、RWINは各マシンの設定値が適用されているようである。(ルーターの設定はWAN側MTU=1454、LAN側MTU=1500) そこで、ネットからNetTuneをダウンロードして各マシンの設定の最適化を図ることとした。 MTUはNTTの推奨値1454固定とし、RWINを変更してその都度設定条件の確認と速度測定を行った。その結果WIN98のデフォルト8484 {MSS(=MTU-40)X6} では低すぎる。WIN2000のデフォルト16968 {MSSX12}で速度1.1Mbps以上になることが判明した。 MSSX18=25452まで上げてみたが大差なかったので、X12、X14、X16の3通りで当分運用してみる事にした。これですべてのマシンが1.1Mbps以上で接続できるようになった。 その他、アナログ回路のノイズ対策として、CRTディスプレイ横に置いていたスプリッターとADSLモデムをローゼット近くに移設しEtherケーブルでマシン横のルーターに配線し、スプリッターとモデム接続のケーブルにノイズフィルターをつけたが、速度に変わりは無かった。残される手はアース取りであるが適当なアース端が無いので、今回は見送っている。 |
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スプリッターとモデム |
ACCTONのブロードバンドルータ |
YAHOO ADSL
設置場所は練馬区である。ネット上から申し込んでいたら3週間ほどで8月中旬に工事しますとの連絡があった。マシンはWIN95搭載のノートでモデムは内蔵しているが、LANカードはPCMCIAスロットに差し込まねばならない。 |
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LANカードは最近は相当安くなっていて、\3K程度で購入できるが、現在のノートはWIN95初期のもので、近い将来買換えになるものと思われ、LANカードは不要になる可能性が高い。そこで安価なものをネットオークションで探した。 送料込みで\1.2Kで用意できたのでまずは一安心。 と思いきや、この写真のものを手渡しインストールするよう依頼したが、インストールできないとの連絡。カードを差してウイザードが起動し、フロッピーを入れても動かないとか、フロッピーの中身を見ずに渡したので、中の構成がわからず、メール添付で送ってもらうにもディレクトリ込みでは添付できず、readmeファイルを次々に送ってもらって何とか遠隔操縦でインストール出来た。経験の無い人のインストールって結構大変なんだと実感。 |
申し込みから接続完了まで
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DTI+eAccess(PPPoE設定) | |||||||||||||||||||||
知人からADSL化の依頼があった。アナログモデムからの変更なので簡単と思ったが・・・・。
プロバイダーの変更(追加) 収容局からの距離は約1Kmなので8MbADSLの範囲であるが、設置場所がマンションの一室でモジュラージャックの口も2ヶ所ある状況では、少しでも安定して使える1.5Mbで申し込むことにした。SO-NETに加入しているので、SO-NETにOnLine申し込みしたが、予約受け付け後返事が無く進まない。 サポートに電話すると「8Mbには空きがありますが1.5Mbはすでに満杯です。1.5Mbの増設は何時のことやら分かりません、したがって予約で受け付けています」とのこと。それならそうと連絡すべき物で、受け付けましただけとは不親切極まりない。 モデムの入手 私の自宅もDTI+eAccessであるが、モデムは押し付けてきた物である。ところが現在はモデムなしの契約しかないので、モデム探しから始まった。市販の物は殆どが8Mb対応に移行しており1.5Mbのものは値崩れし始めているが寿命の無いものなので、ネットオークションで購入することにし住電製TE4111Cをゲットした。このモデムは自宅で使っている物と同じなので、NTT-ME7300を狙ったのだが、価格が倍半分なので止むを得なかった。 ネット電話の採用(PPPoE設定) e-Accessは2月からインターネット電話を開始した。自宅の環境ではルーターを通して複数台のパソコンを接続しているので、ネット電話は使えない。知人はパソコン1台のみの使用であり、今回のモデム付ルーターをPPPoEで設定することとした。e-Accessは従来からPPPoEに非公式ながら対応しており(最近公開した)。これならUSBタイプのモデムで良かったのだが(この方がもっと安く入手可能)、ルータータイプならいざとなれば使いまわしができるので納得してもらうしかない。 OSのバージョンアップ 知人のマシンは1年程前に私が組んだものでOSはWIN-Meであるが、少しでもセキュリティを上げたいので、WIN2000にバージョンアップすることにした。問題はPPPoE接続なので、マシン自体にグローバルアドレスが付けられる為、セキュリティの確保が必要と考えたからである。 設定変更(2002/3/9)
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