ファイルサーバーの製作

私が管理している小さな事務所のLANシステムの構成は次の通りである。

File Server:NT4.0で3年間電源を切ることなく回しつづけている。一般的にHDDの保証寿命は3年であるので右端のFile Serverを増設することにした。
新設 File Server の基本的考え方
  • OSの安定性:LINUXとかBSDは知識が無いので、使い慣れたWIN2000とする。現在Print Serverとの相性の悪いプリンターをサーバーに接続しているが,これを止めて、Clientマシンの1台に接続する。
  • File のBack Up:現在は月に一度Client マシンの1台にFile Server上のデータを丸ごとコピーしているが、データ量も3Gb程度あるため100Base-TのLANでも転送時間が長く実用的でなくなったので、RAIDを採用する。
  • HDD:少しでも寿命延長を考え流体軸受けHDDを採用。
新設 File Server の仕様
  • Case:ミドルタワー型の安価な物
  • CPU:Celeron900(900より遅い物はすでに市中に無かった。Athlonは発熱とクーラー取り付けが心配で敬遠した)
  • M/B:Socket370でRAID on BoardのASUS TUSL-2
  • Memory:256Mb
  • HDD:IBM40GbX2+IBM20Gb
  • HDDの使い方
     No.1:起動ドライブ10Gb、データー部(A)30Gb
     No.2:データー部(B)20Gb+データー部(C)20Gb
       No.3:データー部(D)20Gb
    Clientからの書き込みはNo.2HDDの(B)に行わせる。No.2の(B)とNo.3HDDをRAID接続とする。(茶色字部
    データー部(A)には月一回手動でデーターを丸ごとコピーする。(緑色字部
    データー部(C)は予備とする。これで3台のHDDにデーターを保存することができる。
組み立て・設定時のトラブル
  • 組み立て
    M/BにCPUとメモリを実装し,ケースに取り付け。CD-ROMとHDDを取り付けるだけなので鼻歌で完了。やや手間取ったのはCPUクーラーの取り付けのみ。
  • OSインストール。
    WIN2000の新期インストールを実行。40Gbに10Gbのパーティションを設定し、NTFSフォーマット、OSをインストールした。LANカードを差し込み設定完了。
  • パーティションの設定
    40GbHDDの残りの30Gbをフォーマットする時につまずいた。まず「ファイル名を指定して実行」でFDISKを試みたが、WIN2000ではFDISKが使えない。「コントロールパネル」「管理ツール」「コンピュータの管理」「ディスクの管理」からフォーマットしようとしても、グレーアウトしていて使えない。
    試行錯誤の結果、インストール用のCDから起動し、新期インストールを選択しインストールするパーティションを残されていた30Gbに指定することで、領域確保とフォーマットが出来た。但しこの方法は正規の方法ではないようで、領域確保後インストールを中断することが出来ないので無用の時間を費やすことになる。
  • 追加HDD(データ用20Gb)
    これも新品であるが、取り付けて起動すると、機器構成が変わるためかWIN2000は素直に立ち上がらない。OSインストール画面が出る。ここで新期パーティションにインストールすることで追加HDDをフォーマットし、そこで中断して再起動し、Cドライブの修復をすることで立ち上げることが出来た。