台風と温帯低気圧について |
気象庁のホームページには予報用語として次の記載がある。
その他ネット上で参考にした記述(要約している)
台風と熱帯低気圧は同じ仲間で規模が違うだけ。 熱帯低気圧とは、亜熱帯や熱帯で海から大量の水蒸気が上昇することにより空気が渦を巻いて出来る低気圧のこと。
この熱帯低気圧が発達して風速が 17.2m/s を超えると台風と呼び名が変わる。 台風から変わる温帯低気圧:台風(熱帯低気圧)は暖かな空気の渦巻きだが、温帯低気圧は暖気と冷たい空気が渦を巻きながら混ざり合う現象。台風が北上して北方の冷たい空気を巻き込み始めると、構造の変化により温帯低気圧に変わることが多い。 温帯低気圧は、北側の冷たい空気と南側の暖かい空気が混ざりあおうとして空気が渦を巻くことにより出来る。 冷たい空気と暖かい空気がぶつかりあうので、温帯低気圧には寒冷前線(冷たい空気が暖かい空気に追いついている場所)と温暖前線(暖かい空気が冷たい空気に追いついている場所)が出来る。 また、温帯低気圧が発達して風速が 17.2m/s を超えても台風とは呼ばない。 以上を纏めると、気象庁の言う発生域と立体構造の差とは、次のように考えられる。
1月7日 12時のNHKニュースでは、「猛烈な風を伴う低気圧」と言っていた。お役所仲間なので気象庁の表現に準ずるのは当然だろうが、台風が衰えたとき「温帯低気圧に変わりました」と言うのでは、温帯低気圧の規模は台風より小さいと思うのは私だけだろうか・・・。 温帯低気圧の内爆発的に発達する低気圧を「爆弾低気圧」と言うらしい。(これは気象庁の予報用語集にはないが俗語としては使われている)定義は「緯度60°を基準にとり、緯度φの所で中心気圧が24時間に24(sinφ/sin60°)hPa以上降下した温帯低気圧」となっている。 今回のものは6日に50hPa以上降下したのだから、これを使う方が分かりやすいのでは無かろうか。 認識不十分による横風横転などのニュースは聞きたくないもの。 |