静音パソコン

(2010/9/14)

以前はパソコンの騒音は気にならないどころか、元気で動いているなと言う意味で快感でもあった。でも深夜に風切り音の唸りが気になりだした。回転体の騒音なので、ケースファンと電源ファンを大型にし回転数を下げる、CPUファンを変更するなどの対策を考えた。現在使用中のPCは風の流れ向上のためフラットケーブルを丸いケーブルに交換し、ケースファンは吸排気とも停止して、電源ファンのみ回転させて通風させている。CPUだけは付属のファンを付けて回しており水冷などの冷却はしていない。この状態で机の横に置いているのだが、音は気にならないくらいになった。但し夏の間はHDDの温度が42℃〜43℃になるので、夏だけケースの横蓋をずらして隙間を空けることでMax.41℃以下で我慢している。

最近弟が使っているパソコン(私が組み立てた物)が、昼間はいいが深夜には音が気になるので、静かなパソコンにして欲しいと依頼された。後期高齢者にもなって今更組み立てでも無かろうとショップブランドをネットで探して、ショップに出かけ詳細に説明を聞いて仕様を決め発注した。 今回も他人の褌で静音パソコンに関する知見を体験したので記載する。

ネットで調べたショップ オリオスペック

この店で公表しているノイズレベルは実際に無響音室で測定した値のようだ。騒音への執着を感じる。今回はミニタワータイプから一番静かな値の Smart330T Micro AMD Super Silent (18dBA)を選択した。
騒音に関する諸対策は次の通りである。

名称 メーカー名 型式名・主な仕様
吸気ファン SCYTHE KAZE-JYUNI 12Cm Fan 500rpm 7.5dBA
排気ファン Nano Tek NT12-WP 12cmFan 約1000rpm 騒音値:14.1dBA
電源ユニット OWLTECH EVEREST 85PLUS 520
   (電源ファン)   回転数自動制御120mmFAN。騒音レベルを下に示す。通常の負荷なら18dB以下である。
CPUクーラー NOCTUA NH-U12  冷媒の漏れを気にしたのだが事故例はないとか。
CPUファン Coolink SWiF2-1200  800rpm  8.6dBA
 

オーストリア製 5000cm2アルミ製放熱版

120mmファン


PCケース ABEE SMART 330T リンク先に記載のように騒音低減には相当な配慮をしている。
HDD 日立 HDS721050CLA362 500GB。 500GBプラッター。騒音データの公表なし。
HDDも騒音源だ。SSDも考えたが、私のPCでの経験では使用しているとプチフリが出るようになる。酷くなるとデフラグしているのだが、PC音痴の弟には無理と思うので、ケースの振動対策に期待してHDD(500GB)を使うことにした。   クチコミでは従来の物より静かで、静音パソコンに向いているとか。
その他の仕様 CPU Athlon U X2 250 (3GHz Dualcore)
メモリ 1GB DDR3/1333MHz PC3-10600 DIMM X 2 (計2GB) WIN-XP なのでこれで良いだろう。
M/B ASUS M4A88T-M/USB3 ビデオオンボードでファンレスである。

上記仕様でパーツをそれぞれ購入して組み立てたら幾らになるか調べてみた。ネット上で最安値を単純集計すると2万円ほど安くなるが、実は送料・振込手数料を考えると差額は半分位になる。自分が使うなら無理してでも買い集めるが・・・、悩ましいところ。

静音パソコンのポイント

上記仕様で分かるように、静音パソコンのポイントは、回転体から発する騒音の低減である。 無理矢理大量の空気を流さず、ケーブル類の形状やまとめをよくして、ケース内の空気の流れをスムースにすることも必要である。

ポイント 対応策
ケースファン 120mm径ファン使用で低回転に。
CPUファン 放熱冷却板と低回転ファンの使用。(プラスティックホースを使用した水冷は長期間使用で水が抜けるとか)
電源 静音電源。(電源を外付けにする方法もあるが、接続がややこしい事と音源を遠ざけるだけである)
ビデオカードのファン ファン無しを使用。
HDD SSDを使用(最近の物はプチフリが少なくなったとは言うが、論理的に直接上書きが出来ないので、使用しているうちに遅くなるはず) この場合適宜デフラグが必要になる。
ケース 上記諸回転体からの振動がケースに伝わらない仕組みも必要。

なお、CPUとHDDの温度は専用ソフトでチェックできるようにすると安心である。「CoreTemp」や「DTemp」などで測定できる。特にHDDの温度は要注意

使用しての感想

9月7日にオリオスペックに行き種々質問し納得したので発注し、 22日に入着した。 中を見るとまず目に着くのはCPUクーラーとファンである。ケースの横幅一杯の大きさ、全面からの吸気をCPUファンを通して後面の排気ファンから排出する、空気の取り入れ口はケースの前面下にある。 このパソコンは床に置いて使う予定だが、吸い込み口が下の方にあるので、半年に1回は掃除が必要 。

写真を撮るために外した横蓋の内面にはスポンジが貼ってある。 横ぶたを開けたままで電源を入れると、聞こえるのはHDDのアクセス音が一番大きい。耳を近づけるとCPUファンのかすかな風切り音。これなら横ぶたを閉めれば確かに静かだろう。

まずWINDOWS Updateを試みたが、「優先度の高い更新プログラムはありません」と出た。ネット記載の通り出荷前にアップデートは済んでいた。

横ぶたを閉じて(後面に2つのボルトを使っているのだが、ドライバーを使わずに回すネジの法が使い易いと思う)各種ソフトのインストールを行ったが、50cm程度の距離ではHDDへのアクセス音が一番大きい。 これもパソコンが立ち上がってしまえば気にならなくなるが・・・。

CPU温度は同じ外気温度(24℃)と同じ時間作動させて、静音PCが26℃、私のPCが41℃で、このCPU冷却がよく効いていることが分かった。HDD温度は清音PC:34℃、私のPC:37℃。ケース内の空気の流れが良いことが原因だろう。

自分のパソコンのHDD冷却強化

上述しているが、私のパソコンはケースファンを吸引・排出共に停止し、CPUファンは付属のINTEL純正品を使い、電源ファンでケース内のAirを吸引してケース外に排気する方式にしている。夏期にはHDDの温度が数時間連続使用で42℃〜43℃まで上昇する。その対策としてケースの横蓋をずらせ隙間を空けて対応していたが、今回の静音パソコンに触発され吸気ファンを付けることにした。吸気ファンのすぐ後にHDDがあるので、これでHDDの冷却も出来、ケース内のエアーフローも良くなることを期待している。 現在の騒音は主としてCPUファンからの物と思うが、気にならないので当分はこのまま使うつもりである。

購入した吸引ファンは今回の静音パソコンと同じ物である。( SCYTHE KAZE-JYUNI 12CmFan 500rpm 7.5dBA )

結果は4〜5℃ほど低下した。ケースの横蓋を閉じて、HDDの温度は39℃以下で騒音の増加無し。あとはCPUクーラーのファン騒音だが今回の静音パソコンと並べて比較するとだんだんと気になってきた。・・・・う〜ん・・・悩ましい。