尖閣問題から情報の操作を考える | 2010/11/17 |
海上保安官がYou
Tubeに投稿したと言われる6本の動画を見ました。トータルで44分弱です。沢山の人が再投稿していて、ファイルの名前も違い相当な広がりになっています。 さて、報道によるとこのとき撮ったビデオは10時間分ほどあるとか、今回流出した物は噂によると海上保安大学で分析のために石垣で編集した物とか。何の分析用に編集した物か分かりませんが、漁船を拿捕し乗組員を逮捕した画像はありません。海の上で確信犯として操船している船に乗り移り乗員を逮捕し港まで曳航するにはどのようにしたのでしょう。 確かに投稿された動画には船が接触する画面がありますが、漁船が接触してきたと言えるかどうか・・・。巡視船「よなくに」は漁船の頭を押さえるように回り込んでいるし、巡視船「みずき」の場合には併走しながら漁船が取り舵で接触していますが、その後巡視船が出力を上げて見る間に間隔を開けています。これだけの速度差があるなら避ける気があれば接触は避けられたでしょう。 複数の巡視船でサンドイッチにして漁船を拿捕しようとしたのではないでしょうか。となれば接触しようとしたのは果たしてどちら側でしょうか。 ビデオ画像だから写っている範囲では実際に起きたことでしょうが、編集されると編集の意図によって見え方が変わってきます。国会議員は編集された6分間ほどの画像を見たそうですが国会議員ともなるとそれですべてお見通し出来るのでしょうね。 尖閣諸島には日本は領土問題無しとしているが、台湾と中国ではそれぞれ領有権を主張しており、不穏な状況にあると認識し巡視船を増派したのだから、今回のような侵入は予測できたはず、どのように対応すべきかの方針もあったはず。それに従って拿捕・逮捕・データの分析をしようとしたものを泥縄で方針変更したのは政府ではないのでしょうか。 ビデオは当初「秘」にはなっていなかったとか。それをあとから「秘」にし、拿捕した船も逮捕した船員も何らの法的処分無しに帰したのですから方針変更と考えざるを得ません。現場はやるせなかったと思います。それにしても漁船に武器がなかったことがなによりですね。 尖閣問題が政争の具になり、民主の支持率がどんどん下がっています。自民はこの事件を利用して攻撃していますが、自民政権下だったらどのような展開になったのでしょうか。目くそ鼻くそと思うのですが・・・。 |