中国の汽車公司(自動車省)から、日本の最近の自動車用鋼材の現状を話して欲しいとの依頼があり、中国を訪問しました。

中国との鋼材輸出の商談は日中国交回復後、基本的には共同商談で行われており、各社が個別に商談する事はありませんでした。しかしながら、この共同商談方式では、統一された仕様での商談しか出来ず、鉄鋼メーカー各社が夫々持っている新製品は商談のテーブルに上がらないと言う問題が出てきて、この方式に限界が見え始めた時期でした。

講演依頼には応じなければならないが、新日鐵は共同商談をリードすべき立場にあり、抜け駆けをしているというように他社に詮索されたくないので、決して当社の鋼材の仕様打合せにならぬようにと、販売部門から釘を差されて出掛けました。

所がどっこい、先方は新日鐵と購入仕様を決めれば、日本の他のメーカーとの交渉に有利になると読んで、最後の日になってこの避けたい交渉になりました。 この顛末はまた鉄の話題に掲載しますが、一時は帰国を延期せざるを得ないかとはらはらしたものです。

 

北京市内

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早朝の市内風景。

バスと自転車のみが交通機関で8時ごろになると、この道路が自転車の列で一杯になります。

この路は天安門広場につながっているので舗装したあります。

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メイン道路からちょっと離れると、このように未舗装道路です。

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市内のバスはこのように連結バスです。

これが通勤時間帯になると鈴なりの人で溢れかえってました。

 

汽車旅行

講演会は済南市にある、汽車(自動車)公司の済南工場で開催されるので、北京から済南まで寝台車で出かけました。

汽車賃は外国人は2倍の料金でした(レストランも2倍)

寝台車は日本のブルートレインとほぼ同じ程度です。

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万里の長城

観光標準ルートとして万里の長城に。 月から地球を見た時人工物として認識できるのは万里の長城だけと言われていますが、確かに壮大なもので良くもまあ作ったものと感心するばかりです。

このように補修中の所も多く、補修でさえこれですから、作るとなると想像外になってしまいます。

 

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万里の長城に行く途中にある定稜の入口に並んでいる像の石像。

同じ形は無く全ての象は違った形です。

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帝稜の内部、歴史の厚みと権力の強大さに感心するばかりです。

さすがに早くから開けた中国なので、至る所に出土品を展示した考古館があり、済南にもありました。

歴史に興味のある私には、楽しい見学でした。

 

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古宮博物院を通りぬけました。建物が次から次へと現れて、何処まで続くのかと驚くほどです。

蒋介石が良いものは、台北に持って行ったので、内容は台北の方が優れているように思いますが、歴史と技の結晶を堪能しました。

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