NEPAL! NEPAL! NEPAL!

インド観光の足を伸ばして4泊5日でネパールを訪れた。 事前に一応は調べておき、行きたい見たい所を回る手造りの旅であった。 
とは言えガイドなしでは何も出来ないので、ネパール入出国とカトマンズ周辺はCOX&KINGSに、ポカラは私のネパールの知人の弟に頼んでの旅である。

勿論トレッキングやラフティングなど出来る訳もなく、優雅にネパールの文化遺産、自然遺産を駆け足で表面を撫でただけである。 4〜5日の滞在でネパールが分かるものではなかろうが、感じたことを書き並べてみた。

カトマンズの大気汚染
話には聞いていたが想像以上の酷さである。乾季でもあったので雨に洗われることも無いので余計に酷いのかもしれないが。現地の人でさえ袖を鼻に当てており、両側にフィルターがついた本格的な装備で歩いている欧米のカップルもいた。
何らかの装備は必須と感じた。
エベレスト
手軽に地上からエベレストが垣間見えると聞いたので、ナガルコットに宿泊し、朝日に映えるエベレストを見たいと思った。 結果から言うと雲が出ていて雲の上にヒマラヤが僅かに頭を出しているだけであった。
ただカトマンズからの約1時間のマイクロバスの窓越しに見える段々畑、集落ごとに徴収する通行料、狭い山道でのトラックやバスとのすれ違いのスリルは興味深い。
エベレストを見るならマウンテンフライトであろう。エベレストと言うよりヒマラヤ山脈の雄大さを満喫できる。160US$は高いと思ったが、得られる感動は価値がある。
ナガルコットをパスしてもこれに乗ることを(訊ねられれば)薦める。
ガイドが全員窓側の席が取れましたと自慢げであったが、3列の座席に30人乗りのところを20人に抑えているので窓に座れて当たり前。通路側では猛烈な苦情があるであろう。
ポカラ
ポカラで2〜3日のんびりすれば良いですよと経験者に言われていた。 そのつもりで行ったのに、悪い癖が出てバタバタの3日間になってしまった。ヒマラヤはホテルからでも見えるが、町より800m高いサランコットからの展望は、登る苦しさを忘れさせてくれる。ホテル4:45発、サランコット駐車場5:10(未だ真っ暗)、約1時間の苦しい山登り

ポカラと言えばペワ湖、手漕ぎのボートに乗り、のんびりと湖面を漂えば天国を遊泳している気分になる。長期滞在し連日湖面に漕ぎ出している日本の若者が多いらしい。
中にはそのまま漕ぎ手と結びついている(と見えた)女性もいた。(このこは会社をやめて5ヶ月居りますといっていた)

ポカラは何も考えずに数日間ボートに揺られながらポケーッとする所と…これは後知恵。

ネワール文化
ネワール文化を支えたカトマンズ、パタン、バクタプル3都市の内パタンのみは見ることが出来なかった。カトマンズとパタンの比較ではバクタプルが静かなたたずまい、雑踏の少なさなどでお勧め。半日とは言わず一日いても飽きないでだろう。ここは市長が先進的で外国人から入場料を取り(5US$)それを遺跡の整備などに使っているとか。車は入れないので足のみが頼りとなるが、そのために観光には最適な環境となっている。
結婚式

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たまたまネパールの知人の甥が結婚する日にポカラ入りをした。見に来ないかと誘われほいほいとその話に乗った。新郎は自宅で準備して、楽隊を先頭に歩いて結婚式場に行き、お祝いに集まった人と食事(日本で言うバイキング方式で行列して料理を皿に取り適当に座って食べる)をして、いつのまにか新郎は式場へと姿を消す。 左手前が新郎 11280160.jpg (50762 バイト)
この輪の中に新郎新婦が座っており参列者は覗いては入れ替わる。
宗教的な意味があるのであろうが、両家の両親が新郎新婦の素足に水を注ぎその足に額を擦り付けて祝福していた。
何時始まったのか何時終わるのか・・・・・・・。
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しばらくして、新郎の実家で女性だけのダンスがあるから見に行こうと誘われこれまたホイホイと。
男性は、記念のビデを撮影技師のみで男性禁制の場らしい。関係する女性のみが輪になって座り、伴奏なしの合唱に併せて踊り尽きることは無い。聞くと夜半までやるとの事。
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私立学校
ネパールの知人は学校を経営していて、ぜひ見て欲しいと言うのでパタンをパスして訪問した。幼稚園から高校までの生徒がいて、外国語教育を初めて始めた学校だとか。
時間が無かったので、幼、小、中、高に相当する教室を案内してくれた。中、高では中の一人が日本語で歓迎の挨拶をしてくれた。
私が感心したのは、生徒一人一人の目の輝きである。NGOがネパールへのいろんな協力をしていることはうすうす聞いているが、生活の底辺のかさ上げも必要であるが、エリート教育も必須であるし、国力を増すにはいろんな分野でのリーダーが必要になろう。経営が苦しいと言っていたが頑張って欲しいものである。
ネパールへの入出国
今回はインドから往復した。デリーからカトマンズは2時間の遅れ、カトマンズからデリーは3時間の遅れ。 ところがチェックインするときには何の表示も無い。
空港建物には(インド・ネパールとも)一般の人は立ち入り禁止。団体用であろうか特定の旅行社の特定の人間だけが入れてチェックインのアシストが出来るようである。
空港税を窓口で支払い、託送荷物のX線検査、チェックインして、簡単な手荷物検査があり待合室に、ここで初めて自分の便の出発時間がわかる。げ!!2時間遅れ!と言う始末。 とは言え遅れるからとチェックインを遅らすわけにも行かず不便ではある。

出発1時間前になるとセキュリティ検査が始まり、搭乗待合室に入ることが出来る。この検査は両手を挙げて体中を触られる。男性用と女性用の2箇所のみで、時間の掛かること・・・・、うんざりする。 ネパールからインドへの便は航空機の前で再度ボディーチェックと手荷物検査がある。これは相当徹底したやり方で手荷物の中まで調べている。これで1時間は遅れる。 なんでも、ネパールからの便で事故がありインドの猛烈な抗議で止む無く認めているそうではあるが。

入国時にカトマンズでビザが取れる。簡便なので多くの乗客がこれを利用しているが、相当な時間が掛かる。何事によらずのんびりの空港で託送荷物が全部通り過ぎた頃にやっと入国が出来る羽目になってしまう。 それでも日本でネパール大使館にビザを取りに行くことを考えたら楽と言えば楽なものだが。