最近ウイルスメールがしきりに入ってくるようになった。これについて知人から頼まれて、メールや電話で対応策を伝えているが、その頻度も多くなってきたので、ここ猛威を振るっているWORM_BADTRANS.Bについてまとめて整理した。(その他一般のウイルス対策にもなる) 通常言われている対応策は次のとおりであるが、いずれも完全では無いが、せめてどれか一つは採用すべきであろう。しかし対策を打っても万全ではないので安易に頼ることなく、常に注意し自衛する必要はある。
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対 応 策 |
問 題 点 |
1 |
メールウイルスチェックソフトを入れる。 |
定義ファイルの更新を常にやらなければならない。 |
2 |
Windowsマシンでない機械にする。 |
使い慣れたマシンを変えることができるか。Macはコストパーフォーマンスの点と、増設・改造の自由度が小さい。 |
3 |
メールソフトにOutlookExpressを使わない。 |
言うは易しだが、使い慣れ・新しいソフトへの移植など上級者で無いと困難性あり。また接続設定を削除の要あり。
また加害者にはならなくとも、被害は受ける可能性あり。 |
4 |
ブラウザーにInternetExplorerを使わない。 |
現状ではいちばん簡単であるが、変更したブラウザにも、セキュリティホールはあるもので、そのための情報検索もマイナーなものは難しい。 |
5 |
メールウイルスチェックサービスに入る。 |
プロバイダーのメールサーバーでのウイルス除去に期待するものだが、私の経験ではすり抜けて来るものがある。 |
すでに感染し加害者になっているのは、Internet
Explorer+Outlook Expressを使い、Internet Explorer
に最新のパッチ(SP2)を当てずに使い、ウイルスチェックソフトを入れていないか、入れていても定義ファイルの更新を怠っていたからで、感染マシンの対策手順は次の通り。(感染していないマシンの予防処置は1.のみ)
- IEに最新のパッチを当てる(全てのウイルスに有効)NEW
!!
2001/12/26に調べたところ、すでにMS社はIE5.5以前のバージョンについては、修正パッチを出さなくなっている。言い換えればIE5.01を含みそれ以前の物はセキュリティ的にはノーガードだと言うこと。
従って、IE5.5またはIE6をインストールし、最新のパッチを当てす必要がある。(IE6には初期バグがあるのでお勧めはIE5.5
SP2+最新のパッチ当て)
IE5.5 SP2は、MS社ホームページからダウンロードすれば一挙にSP2までアップグレードできる。
http://www.microsoft.com/japan/ie/
さらにその後発見されたセキュリティホール対策にはここからインストールすること。
- 感染しているファイルの修復(BADTRANSの場合のみ)
1)
ウイルスチェックソフトが入っていれば、最新の定義ファイルに更新しスキャンする。
2)
ウイルスチェックソフトが入ってなければ、ここからウイルスがマシン内に作ったプログラムの修復をが出来る。
http://www.trendmicro.co.jp/esolution/solutionDetail.asp?solutionID=3368
3386FixBADT.EXE
をダウンロードし、実行すれば修復してくれる。
- メールのリストからウイルスメールを削除する
上記処置により新たには感染しない状態になったので、メールソフトを起動し、ウイルスメールをすべて削除する。(件名にRe:となっているもの、差出人の先頭にアンダーバーがついているものなど)
- Outlook Expressを使う人は設定を変えておく
Outlook Express
の「ツール」「オプション」「読み取り」から「プレビューウィンドウで表示するメッセージを自動的にダウンロードする」のチェックを外しておくこと。
- WINDOWS-Meの場合
Meの場合には自動バックアップをするので、上記修復ではバックアップ中のウイルスは削除できない。バックアップを切ってから修復する必要がある。方法は次の通り
- デスクトップ上の「マイコンピュータ」のアイコンに、ポインタを指し、右クリック。
- 「プロパティ」を選択。
- 「システムのプロパティ」の「パフォーマンス」タブをクリックし、画面を切り替える。
- 「詳細設定」の「ファイルシステム」のボタンをクリック。
- 「ファイルシステム」の「トラブルシューティング」タブをクリックし、画面を切り替える。
- 「システムを復元しない」のオプションをクリックしてチェックを付ける。
- 再起動するか聞いてくるので、[はい]をクリックし、リスタートする。これでシステムの復元オプションが無効になり、システムが再起動される時に_RESTOREフォルダの内容が破棄される。
備考:駆除ツールの実行が終わったら、上記の手順1-7を再度行う(ただし手順6ではチェックを外す)ことで有効な状態に戻してください。
これで身奇麗になるが、この状態でウイルスメールが入着した時メールの件名を選択するだけでは感染しないだけで、ダウンロード(今回のものをBeckyで受信したとき)を促すが、思わずハイをクリックすると感染するので注意。(OEの場合はどのように挙動するか不明なれど、選択するだけでは感染しないので、なにが出ても)無視して削除すること。
SP2を入れることで、この他にも最近流行し始めたウイルスにも自動的に感染することは防げるが、一般論として、件名や添付ファイルなどから判断し不審なメールは、絶対に開かずに差出人に確認すること。
初心者は身奇麗にした上で、ウイルスチェックソフトを使うのがいちばん簡単、ただしネット接続時にはメールを見る前に定義ファイルを更新する位の覚悟が必要。
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