ワームMS Blast対策

2003/8/15

8/11に世界ではじめて見つかったと言うのに、13日には友人のマシンを動作不能にした。ウイルスチェックはインストールしており、定義ファイルのアップデートも怠らなかったとのこと。今回のワームはメール添付型でないので、OS/IEのセキュリティホール、ポートの封鎖が必要で、今後の問合せに備えて解説を作った。

 

新聞テレビ等マスコミを賑わしているMSBLASTについての対策です。 8月11日に始めて見つかったと言うのに、13日には友人のパソコンを動作不能にしました。これは5.で説明しているWindows Updateをしていれば感染しなかったものです。

通常のウイルスはメールに添付されて送られて来ますが、このウイルスは裏口から侵入するのでアンチウイルスソフトは役にたたず、すり抜けてパソコンに感染しているようです。

WINDOWS UPDATE を実行していれば感染しないのですが、ウイルスソフトの普及に比べこちらの普及率ははるかに低いので、被害も出るでしょう。たまたま盆休みなのでちょっと沈静化していますが、来週には沢山のSOSが来る事でしょう。

チェックの手順

1.アンチウイルスソフトによる検査

それぞれ最新のパターンファイル/ウイルス定義ファイルを使って検査してください。
アンチウイルスソフトをインストールしていないパソコンの場合には、ネット上からウイルスのチェックをして下さい。

検査の結果は次の3通りの何れかになります。

MSBLASTに感染している

その他のウイルスに感染している

感染なし。


感染が見つかったら、パソコンをインターネット接続から外して、駆除・修復を行ってください。

2.MS Blasterに感染 - 修復

MS BLASTに感染するのは、Windows2000とWindows-XPのみであり、この修復方法は下記のマイクロソフト社のページを参考にして下さい。

BLASTER ワームへの対策 - Windows XP編 および - Windows2000編

ないしは、ウイルスチェックソフト提供各社のホームページにも修復方法の説明があります。

3.その他のウイルスに感染 - 駆除・修復

この場合にはウイルス名が特定出来た後、駆除・修復についてお使いのアンチウイルスソフト各社の方法に従って駆除なり修復をしてください。

4.感染状態が正常化してからの処置

アンチウイルスソフトをインストールしていても、今回のBLASTERワーム(ウイルスの一種)は ウイルスチェックを逃れて裏口から侵入します。今回はOSのセキュリティホールからの侵入と言われています。

このOSやブラウザのセキュリティホールは次々に見つかっており、見つかり次第対応ソフトがWINDOWS UPDATEに発表になっています。
これは便利な仕組みですが、対応ソフトの中にはファイルサイズの大きいものもあり、モデム接続、ISDN接続では5〜10時間の接続が必要になります。

今後ウイルスの侵入経路の複雑化に対処するには、これらのセキュリティホール(ソフト上のの欠陥部)にも対処が必要なので、Windows Update を次のように実施してください。

5.WINDOWS UPDATE

WIN2000/XPのマシンはたとえ接続がモデムであっても、UPDATEして下さい。 接続がブロードバンドの方は全てのマシンについて、UPDATEをしましょう。

WIN95/98/Meで、ISDN/モデム接続の場合には、これだけ古いマシンを対象にしたウイルスは出ないだろうと言う、僥倖頼みで放置しましょう。(実施する事 が望ましいのですが)

6.その他のセキュリティ対策

その他今回のウイルスには直接関係しませんが、セキュリティ上対処すべき問題点を、次のページに掲載しています。参考にご覧ください。 特にブロードバンド常時接続のマシンはセキュリティ対策をチェックしてください。

ブロードバンド接続のセキュリティ対策
Outlook Express の設定