適正露出(曇りの屋外)

(2011/6/27)

影が出ないような曇天時の風景写真についての適正露出設定方法がほぼ整理出来たので記載する。 

(共通の設定 焦点距離11mm、シャッター速度優先オート、ISO 200、露出補正 0、CPLフィルタ使用)

  撮影ままの画像 ヒストグラム 露出設定 コメント
F/4.5 1/500 露出不足で、明るい方の 1/4 程度はデーターが無い。露出補正を掛けていれば 1/3 はデーターが無かっただろう。
  上記画像のヒストグラムを操作して明るくしたもの。操作後のヒストグラムを右に示すが、ほぼ3・4と同じになっている。
  上記の明るさを調整した画面の一部を切り出したもの。適正露出(3)に比べてノイズが多い。
F/4.5 1/250 1より1段シャッター速度を遅くした物で、ヒストグラムではこれで良いとは思ったが、更にシャッターを落とした3でも白トビはほとんど無いので、今回は3を採用することにした。
ただ超広角なので1/100でも良いが、標準レンズならこちらを手振れ防止の点から採用するだろう。
F/5.6 1/100 上の画像でヒストグラムはほぼ全幅使っているので良いのだが、念のため更にシャッターを遅くしたもの。 オートが効いて絞りが変わりほぼ同じ画像だが、白トビのチェックをすると、空の一部に僅かに白トビ部があるが問題にはならない程度である。
  上記の画面の一部を切り出したもの。明るさ調整した物に比べてノイズが少ない事が判る。
F/7.1 1/60 シャッター速度を落としても、オートが働いて絞りが動き露出としては3とほぼ同じである。 白トビを見ると僅かに認められる。

 

最終的に3の画像の中間部明るさを調整した最終画像。手前の木々の緑を明るくすることでほぼ期待した物になった。

曇りや雨の日は空の明るさが画面で一番明るい。超広角を使った屋外写真では通常なら空が画面に入るので、特に露出補正を掛ける必要が無い。ノイズを避ける観点からISO感度を最高感度から2段階落とし、シャッター優先オートでヒストグラム上端がぎりぎり納まる露出を掛ければ良いことが分かった。