ホワイトバランス |
2011/9/23 |
7月中旬から草花を撮り始めた。 NIKON D70
を使って2ヶ月間に2000ショット以上を撮りWEBに気に入ったショットを記載している。 ところが数多く撮ってみると(手振れ、ピント合わせ、バックの状況等
数で勝負するしかないので・・・)時々色の感じが違って撮れることがある。以前からD70は時々 色温度の違う写真になることが有りRAW現像時に適当に補正して済ませていたが、WEBに記載しているように、花の写真を並べて表示してみると「適当に補正」は非常に問題である事が判った。例えばWEB記載の「わるなすび」「むくげ」の白色、「ききょう」の紫色、「きばなあきぎり」の黄色の部分が微妙に色が違っている。勿論RAWで撮っているので現像時に他の写真を参考に補正は出来るのだが、果たしてその補正が正しいかどうかが分からない。
出来ることなら正しい色にしたいと思うようになった。 撮影時の設定で色温度は「自動」に設定している。カメラの自動色温度決定までのアルゴリズムは分からないのだが、おそらく撮影の度にその画面の色温度を演算していると思う。 D70 は数世代前の機種なので最新の物は改良されているとは思うが、この演算に問題があるのではなかろうか。 下に色ズレと思う写真を並べている。「ききょう」を撮ったものだが全く同じ条件で30秒以内の3ショットで明らかに感じが違う。(白トビ防止のため露出補正を-0.7に設定しているので、露出不足になっているが) この色がおかしいと思う 4039を RAW現像ソフトCapture NX のホワイトバランス調整で、「自然光」「晴天」(5200K)にすると、修正中央の画像になる。直射日光が当たっているので、このあたりが妥当だろう。 学術論文では無いので適当で良いような物だが、根っからの技術屋なので基準が欲しくなった。時間と共に花弁の色が変わる花も有り、基準はその意味からも必要である。 カメラの色温度演算方法も日々進化しているのであろうが、100%完全とは言え無いだろう。
このような色ズレを防ぐ方法はいろいろあるようだが、私は Gray Card
で被写体の環境の色温度をプリセットすることにし、9/18から撮影時にGrayCardでプリセットし始めた。未だ日の当たる被写体しかトライしていないが300ショットほどの経験では、今まで1〜3%のショットに見られた色ズレは認められていない。カメラの色温度演算を使わないので安定しているのだろう。
「きばなあきぎり」の黄色も花が未だ咲いていたのでGrayCardでプリセットして撮る事が出来、色が薄くおかしいと思っていたが色温度補正で色が出てくることも分かり
、色温度問題と判明した。(下に示す)
ここまで来ると、カメラの色温度設定は基準が出来たが、ディスプレイが気になりだした。以前はCRTと液晶を2台横に並べてデュアルで使っていた。色の調整にはCRTを使っていたのだが、CRTが寿命を迎え液晶2台になった。同一メーカーの物だが色の感じが違う、ディスプレイの設定を変えて同じ感じにすることは出来るのだが、どちらを基準にするのが正しいのかは分からない。 SILKYPIXが時々講習会を開いているので、次回は必ず参加してディスプレイの色温度設定法の講習を受けたいと思っている。 SILKYPIXの講習会を受けたが、撮影時の正確な色温度設定法の説明はなく、撮影した画像を現像時するときの修正法が主体だった。現像ソフトの説明会なのでこれが限界なのだろう。 コンパクトデジカメの色ズレ対応 最近知人から色ズレの相談があった。 状況は、ホワイトバランスをオートにしているが時々赤っぽく写るというもの。 私の考えは、シャッターを押したとき、被写体からの画面の光を分析し色温度をその都度測定・設定しているのだろうが、そのプロセスが不十分なのだろうから。ホワイトバランス設定をオートからマニュアルに変更すれば、その設定された色温度で撮影するので、ショット間の色ズレは無くなるはず。 この考え方で設定を変更した結果安定した色になった。 ただし、マニュアル設定は昼光色を原則とし、撮影した画像を見て他の光源に変更する事も必要で、初心者にはちょっと無理かも知れないが・・・。 ちなみに、このコンデジにはホワイトバランスの設定項目にプリセットがあった。 コンデジにプリセットとは・・・と最初は感心したのだが、色温度設定の弱点を自覚していたのかも知れない。 |