BIOSの役割と不調時の対応

 

このところ立て続けにBIOSが正常に立ち上がらないマシンに付いての相談を受けた。1台はメールによる遠隔操作、1台は操作してみたものの何れも復旧できていない。と言うことで役には立たないが、BIOSの役目について、調べた範囲を記載しておく。

  • BIOSの働き
    WIN系パソコンの電源を入れると、CPUは無条件にメモリーアドレスxFFFF0hを読みに行く。ここには、BIOSプログラムの先頭番地が書いてあり、そこにジャンプしてBIOSが起動する。
    まず、PCの各機能をテストしながら初期化するPOST(Power On Self Test)を実行する。
    CPUのチェック(CPU-IDによるCPUの諸元を設定する)
    Keyboardのチェック(本体側とキーボード側のマイコンは夫々無関係に初期化され、BIOSではお互いのマイコン間で正しく通信できるかどうかをチェックする)
    シリアル/パラレルポートのテスト
    IDEのストレージデバイスの初期化(シリンダー数、ヘッド数、セクター数などのパラメーターをドライブから読み出し、ブートブロックを読み出せるようにする)
    ブートブロックには起動するパーティションなどの情報が書き込んであり、プラグアンドプレイの解決後、最終的にOSのブート命令をメモリーにロードし実行をOSに渡す
    こうしてOSのロードが始まる。
    起動からここまでの間にエラーが発生すると、特定I/OアドレスにPOSTコードを書き出し、同時にスピーカーからビープ音の組み合わせでどんなエラーが発生したのかユーザーに異常を通知する。
  • 不調時の対応
    CPU接触不良、メモリー接触不良、熱暴走、AGP接触不良、ディスプレイ接触不良、HDD接触不良のチェック。
    BIOSが立ち上がるならDefault Load Setting でデフォルト設定にする。
    上記は必要最小限のハード構成で行う。
    緊急起動ディスクを作り、FDDから立ち上げる。