Skypeの設定

 2005/6/19

インターネット接続環境下でパソコン同士が通話できるSkypeのダウンロードから初期設定を解説した。会話中にファイルを送ることも出来、パソコンの遠隔指導には非常に便利である。
用意するもの
スピーカ ディスクトップでスピーカを使用してない場合には、スピーカの購入が必要。 ノートは標準装備されているはずで購入の必要はない。
マイクロフォン ディスクトップの場合:通常マイクは接続していない。従ってマイクの購入が必要。 購入時の注意事項は口元とマイクの間隔が接近できるものが良いので、マイクスタンドの位置と口元の間隔を考えて購入のこと。
ノートの場合:ノートによってはマイク内蔵のものがある。その場合にはマイクの購入は必要ない。
ヘッドフォン スピーカを使わない場合にヘッドフォンが有利である。(相手の話を周りに聞かせたく無い、マイクと口元の関係が一定する)
ヘッドフォンには、マシンに直接接続する物と、USB接続がある。前者の場合には  イヤフォンとスピーカは二者択一になる。後者の場合には、耳から離していると、電話受信時の呼び出し音が聞こえなくなるので、SKYPEの設定で「着信音をスピーカから再生する」にチェックを付ければ良い。
ストレスのない使い方 私の場合、ヘッドフォンを直接マシンに接続し(マイク、スピーカ共に)、着信音は上述の方法にしている。(WIN-XPの開始音、終了音はスピーカからは出ない)
注意すべき事 サウンド関係のドライバーのバージョンを最新版にしておくこと。SKYPEに通話音声テストがあるので、自分の音声がおかしいときには、最新版に変えることで直る。
ソフトのインストール
http://www.skype.com/intl/ja/helloagain.html にアクセスして、「Skype 2.5」のダウンロードボタンをクリックし、出て来たページからダウンロードする。 ダウンロードは「保存する」を選択し、保存場所はディスクトップが良い。  完了すると、右のようなアイコンがディスクトップ上に出来る。

このアイコンをダブルクリックすれば、SKYPEのインストールが始まる。
インストール中に出る、使用許諾契約書規約は同意しないとインストール出来ない。
インストール先は通常そのままでよい。(C:\Program Files\Skype\phone がデフォルト)
セットアップ中の設定項目はデフォルトのままでよい。インストール後は右のアイコンは削除しておく。
設定
SKYPEのインストールが終わると次のマイアカウントの新規作成画面がでる。 この段階でインターネットに接続しておく必要がある。
ここで自分のスカイプ名を登録する。 これはスカイプを使う上での個人識別符号なので適当に決めて良い。先着順なので希望しても先に登録してあれば、変更を促される。
パスワードを記入しパスワードの記憶にチェックを入れ、メールアドレスを注意深く記入(必須ではないが)、利用規約に同意のチェックを入れて「次へ」をクリック。
希望したスカイプ名が既登録かどうかのチェックが始まり、登録が受け付けられると次の画面がでる。 (希望スカイプ名に先行取得者がいる場合には、変更を促す画面が現れる)
この「プロフィールの公開」画面には登録されたスカイプ名だけが記入されている。ここに 記入すると通話を許可した相手にはこの内容は知らされる。 通常の使用は知人なので何も入れなくても良いが、氏名と写真だけは何か適当なものを入れる方が 良い。 氏名欄に記入してあると、相手先の表示にはそれが使われる。 記入しなければスカイプ名が表示される。
写真は96X96ピクセルのものを用意し、マイドキュメント内に作られた「My Skype Picture」ホルダに入れておいて、画像のところにある「変更ボタン」をクリックし選択する。 ( この画面は以前のもので、最近のものは少し変わっているかもしれない)

このプロフィールはSkypeを開いて「ファイル」「プロフィールの表示」からいつでも変更できる。

ここで、Skype表示名は通話するときに相手の画面に表示されるもので、分かり易いものに変更する方が親切だろう。 さらに時刻を表示にチェックを入れ、日本の場合には GMT+9 にしておくと日本時間を表示する。 外国と通話するときに現地時間が分かり易くて便利である。
 
電話のかけ方
スピーカ付きのパソコンにUSB接続のイヤフォンを付けた場合、その切り替えは「コントロールパネル」「サウンドとオーディオデバイス」「音声」で行う必要がある。 丸いプラグでの接続は、スピーカへの配線を外して取り付けるので切り替えは不要だが、電話が掛かってきたときにベル音が スピーカからは出なくなるがマシンの警報装置を使ってベルの音は聞こえる。私はこれで使っている。
相手の登録 「ツール」「コンタクトの追加」の相手のスカイプ名を打ち込み「次へ」をクリックする。(事前に相手のスカイプ名=IDを知っておく必要がある)
相手がパソコンをネット接続していればその相手を選択して、緑色の発信ボタンをクリックすれば相手のマシンに発信音が聞こえつと同時に、ボタンが現れるのでそのボタンをクリックすることで通話が出来る。相手のスカイプ名は意味のない符号の場合もあるので、右クリック、「このコンタクト名を変更」で適当に変更できる。
会議通話
会議通話は、誰かが主催者になる必要がある。主催者は充分に強力な通信回線と強力なCPUが必要である。 主催者は「ツール」「会議の開始」で出てきた下のような「ユーザーを会議通話に招待」画面から、左のコンタクトリストから参加者を選択し「追加」ボタンで右に移す。終わったら「開始」ボタンをクリックすることで会議が始まる
オンラインステータス
オンラインステータスは自分の状況を他人に知らせる機能。
SKYPE画面の最下段の下向き▼をクリックすると図のように出てくる。 これは次のように使い分ける事が出来る。

オフライン:インターネットに接続していない状態
オンライン:いつでも通話できる状態
Skype Me :チャット参加OK
一時退席中:オンライン状態だが5分以上SKYPEを使っていない。
退席中 :オンライン中だが20分以上SKYPEを使っていない
取り込み中:他の人からの呼び出しには応じない
ログイン状態を隠す:オンラインだが、他人に知られたくない

バージョンアップ
Free ware の常として頻繁にヴァージョンアップされるので、時々SKYPE画面の「ヘルプ」でアップデートの確認をすること。 アップデートはダウンロードしてクリックするだけで完了する。 この際安全を考えて、SKYPEを終了した状態でアップデートした方がよいだろう。(タスクバーのアイコンをクリックして終了を選択)
SKYPEについてもっと詳しく知りたいなら ここにある。
テレビ電話T

SKYPEはヴァージョン2になってテレビ電話に対応するようにな り、プラグインを使う必要はなくなった。 SKYPEするどちらかのマシンにカメラが付いていれば、相手の画面にはカメラからの画像を表示出来る。

SKYPEの安全性 (2006/4/24追加)

 いいことずくめのスカイプだが、情報セキュリティの観点からみてみると、このあまりにも手軽に使えるようになるということが裏目に出る可能性がある。

 個人が家庭で使用する分にはいいと思うが、企業で、このようなソフトを業務用のPCにインストールして使うと、そのチャット機能や、ファイル転送機能を使って外部のPCと簡単にデータ転送が出来てしまうので、情報漏洩防止の観点からは大問題となる可能性がある。(この考え方だと、メールソフトも使えないことになるが)

 きちんとしたファイアーウオールを設置している企業でも、スカイプは難なく外部と通信を実現してしまう機能を持っているので、これを防止することは、普通のファイアーウオール製品ではできない可能性がある。

 だから、社内のルール(情報セキュリティポリシー)として、スカイプは原則禁止とすることも状況によっては必要となって来るだろう。もちろん、企業はそれぞれ事情があるので、情報漏洩のリスクを考慮に入れても社員にスカイプを使わせることが業務に必要であるとか、プラスになるなら別だが、普通の業務を行っている会社で、システムエンジニアの目が充分届かない場合にはスカイプは情報漏洩対策にとって大きな脅威となり、大きなリスクを産み出すものとなり得る。

SKYPEの再インストール

スカイプ名取得後にOSの再インストールをする場合には、Cドライブの Documents and Settings にある自分のアカウント内Application Data(隠しフォルダ)にSKYPEフォルダがあり、これを新規インストールした、Cドライブの同じところにコピー貼り付ければ、コンタクトや電話番号はそのまま使うことができる。

この件状況が変わっている。2008年6月時点では新規インストールしてSKYPE名とパスワードを入れれば、必要な設定は何もしなくても出てくるようになっています。クレジット残高も・・・。サーバーの方で管理しているようだ。

電話番号の表示

SKYPEをインストールすると、Internet Explorerに表示される電話番号がSKYPEからクリックだけで掛けられるようになっていた。これを外すには、IEの「ツール」「インターネットオプション」「プログラム」にある「アドオンの管理」からSKYPEを見つけて無効にすればよい。

SKYPEが画像を扱う以前に使っていたプラグインソフト

Spontania4Skype

SKYPEがテレビ電話にならないかとの問い合わせがあり、調べたらプラグインで可能と分かりトライした。

1) まず、ここからプラグインをインストールする。 http://www.video4skype.com/ インストール途中にSKYPEがこのソフトをプラグインとして使うかどうか尋ねてくる。これを常時使うとする。

2) 自分のパソコンにカメラを取り付ける。(カメラはUSB接続のものが簡便。)

3) video4 を使うようにしてSKYPEで呼び出すと、右上のような画面が出て、Startをクリックすると、相互に画面が出る。  ただ、このポップアップがスムースに出ないことがある。 SkypeとVideoの関係が今ひとつわからない。

4) 一方にカメラが無くても、video4 がインストールしてあれば、Start をクリックすれば画像を見ることは出来る。

5) 画面の右下には自分の送っている画像が出る。 

6) CCDカメラに付属している画像を見るソフトがインストールされており、そちらから画像を見た場合には、そのソフトを終了しないと使えないので注意のこと。

 

 

 

 

vSkype -->festoon と名称が変わった

6月中旬にvSkypeがベータ版として発表された。その後festoonと改名している。

上記Spontania4との比較では、1)複数の相手と同時に使える、2)相手を呼び出す方法が違い、こちらの方が面倒ではあるが、わかりやすい。

1) まずここからプラグインをインストールする。 http://www.festooninc.com/(Skypeを最新版にバージョンアップの要あり)

2) インストールすると、同時に「Make a Testcall」機能がインストールされ、SkypeのSound echo Service と同様な機能で、vSkypeのサーバーから画像が帰ってくる。これは便利!この機能はfestoonになって無くなった。インストールが終わるとSKYPEが「このプログラムを使うかどうか」と聞いてくるので、「常に使う」をチェックしておく。

3) Skype を起動すると、右の画面が出る。

ここでオレンジ色のVアイコンがfestoon起動用のアイコンである。

これをクリックすると、次のfestoon面画が出る。

 

4) この画面にはSKYPEのコンタクトがあらわれるので、テレビ電話したい相手をチェックして、下の「Start Call」ボタンをクリックすると、Skypeのチャット機能を使って、相手にメッセージが届く。 

 

 

 

 

 

 

届いたメッセージは画面一番下のタスクバーに出るので、そこをクリックすると、「Join the call」( vSkype を受ける)か、 「Get vSkype」(vSkype が無ければここからダウンロード )の2つのボタンがあるページにリンクしている。 「Join the call」をクリックすることでVideo画面が出るようになる。

 

画面は相手の画像とこちらの画像がこのように分離されており、上述のSpontania4より見やすくなっている。

また複数の相手とテレビ会議のような使い方も出来るようだ。

プラグインの管理

これらプラグインの管理は、Skypeの「ツール」「設定」「プライバシー設定」画面で、「スカイプ対応デバイスからのアクセスを管理」をクリックすることで状況を見ることが出来る。私の環境ではSpontenia4とvSkypeの双方を許可しても問題はなかった。(使わない方を、許可しないに設定する方が良いとは思う)