光線材工場操業開始50年記念パーティ

記念パーティ
S30年操業開始から現在までの線材工場関係者が集まっての盛大なパーティであった。
私は、操業開始直後の3年間と光を離れてからの17年を除き30年間は何らかの形で線材に関係していたし、鉄鋼技術者としての原点は線材である。

入社当時は3交代技術員として直接操業の指揮を取り(といえば格好いいが現場には経験豊かな職長が居り間違った方向に進むことを防いでくれたもの)現場の作業を隅から隅まで体得することが出来た。私の入社2年後以降の新入学卒者は作業長制度の影響で、この貴重な経験を積むことは出来なくなった。
パーティ会場のテーブルを一通りは回ったが、どこに行っても現場で手を取って教えてくれた懐かしい顔に出会えたし、共通の話題で盛り上がることが出来た。

また、光線材は世界の線材圧延技術の最先端を走り続けた歴史を持ち、それらの開発に携わった技術者のそろい踏みの感があったし、新技術の開発を支えたのは現場の作業者の汗と涙である。このような関係者全員が集まる機会を設けてくれた事に感謝する。

私は寄稿を依頼された文章を「最近世界最新鋭の特殊鋼専用棒線工場を見学する機会を得た。操業開始1年そこそこでありながら、彼らの関心事は圧延疵ではなく、脆性の高い材料の圧延や材質制御であった。ハードの課題は非捻転圧延と徹底したローラーの使用等で克服し、メタラジカルな課題を定温・制御圧延で解決を試みる時代になっているのを痛感した。スキルが無くても或る水準のものは作れる時代にこそ、暗黙知ベースのスキルは重要だと思う。今後とも世界をリードする地位を継続していただきたいと願っている。」と閉めたが、聞くところによると、現場経験者を時々呼び出して後輩の作業者の指導に当たらせているとか、非常に嬉しく思った。
感傷はこのくらいにして、以下は当日の会場風景である。
多名賀工場長
挨拶
江藤製造本部長
挨拶
会場風景 歴代工場長 開演前の会談
記念品

記念品は写真の「明日へ向かって」とステンレス棒鋼から切り出したオブジェであった。

オブジェと言うにはチト憚れるものではあるが、これは圧延ままの棒鋼を切断し、中をくり抜いたものである。 外径57mmであるが、これが凄いのは寸法精度である。私の現役の頃は、機械加工の精度と熱間圧延の精度は2桁ほど違うのが常識であった。 従って、外側を切削仕上げして精度を出してからくり抜くのが常識である。 所がこの記念品は外側は圧延ままである。 精密圧延の進歩を目の当たりにして感慨深かった。 また、使われている材料はステンレス快削鋼であり、これだけの切削加工が出来る被削性も素晴らしい。被削性の高い材料の圧延は楽ではない。(各社苦労しているところ)

うれしいのだが、使い方が見つからない・・・・。