歩数計による測定について

歩きを始めて、足回りも革靴からスニーカーに変えたころ、歩いている距離を知りたくて万歩計が欲しくなった。 例によってオークションで探した。 この分野はYAMASA、TANITA、OMRON、SEIKO 4社の世界と知り、古い人間故 最初はオーソドックスなOMRONに決めて送料込み\1,600で入手したのが HJ107 である。  購入後歩数測定で坂道になるとカウントミスが出ることが分かり、設定をいろいろ変えてみたが納得できる水準にならないので、3Dセンサーを誇るTANITAの FB-720 をオークションで購入した。送料込み\1640。
なお、万歩計という名称は山佐時計計器の登録商標で、他の会社は歩数計と呼んでいる。
OMRON社 HJ107使用感

感度調整 (歩数測定)

その1(初期設定)
まずは時刻等の初期設定をした後、歩数カウントの設定を行った。取説には「100歩」歩いて歩数表示を確認し、5%以上狂っていれば感度調整で修正しろとある。
まず最初に計ったら110と出た。感度調整をマイナスにワンクリック調整し再測定したら105、更に感度を落としたら100になった。 (どうもこのときは歩いた数に間違いがあったように思う)
この状態(ツークリックマイナス)で鶴川から自宅まで歩いてみたが、万歩計による測定値が低いように思える。感じとして平地はよいが登り道で測定がミスするように思えた。

その2(感度再設定)
自宅から町田まで歩数を数えては万歩計の表示と比較しながら歩いた。 平地では狂いはないが、ちょっとした登りになるとカウントが減ることが判明。感度設定をワンクリックずつプラスにしながら調整し結局は購入時のデフォルトになった。

その3(再々設定)
自宅から町田への道にある坂道は大した坂ではない。鶴川から自宅の最終段階の坂は相当な登り坂になっている。上記の状態で(購入時のデフォルト設定)この坂を計ると、やはりカウントをミスする。結局デフォルト値よりツークリック感度を上げて登りのきつい坂道でもミスしなくなった。 (写真の状態) ところがこの状態で平地を歩くと、100歩で+10〜+20歩程度のカウントになる。( デフォルト値よりワンクリック感度を上げた状態では、坂道はほぼ問題なく、平地で0〜+5%の誤差になった。

その4(精度向上についての考察)
このものはベルト位置に取付て使うことが規定されている。そこでの振動を検知しS/Nのレベルを感度調整で行っているのであろう。 問題はなぜ上り坂になるとS/N比が低下するのかが分からない。 今しばらく平地、上り坂、下り坂での歩数測定を重ねてみるが、最近3方向の振動を検知する万歩計も出ており、その方式のテストもしてみたい。


歩幅測定

その1(初期設定)
小型の巻き尺を持ち出して、歩道を隔てている安全柵の柱間距離を測定、それを歩いて歩幅を算出した。柱間距離2m、トータル8mを10.5歩なので、歩幅=76cmと決めた。 測定距離が短いので誤差が気にはなっていた。 歩きの先輩から、100mとか400mくらいの距離で測定すべきで、短いと歩幅が伸びるものとの忠告あり。400mを何処で計るのと尋ねると、運動場のトラックとか探せば結構あるよとのこと。

その2(再測定と修正)
手持ちの地図ソフトを立ち上げ、駅前の直線区間で信号間の距離を測定しこれを使うことにした。 決めた信号間の距離は655m、往復して数えた歩数は820〜840なので、655/840=0.78mと設定した。

しっかり歩数

この万歩計には「しっかり歩数」を測定する仕組みがある。「しっかり歩数」とは有酸素運動には10分以上の連続運動が必要とのセオリーから、毎分60歩以上を10分以上続けた場合にカウントする歩数である。ところが前述のように坂道でカウントをミスすれば、毎分60歩以上という条件を満たさなくなり、歩行数をカウントしなくなる。
歩き始めて10分経過すると、「しっかり歩数」のカウントが現れるようになる。途中で1分以上の休憩をすると、再び10分以上歩かねば「しっかり歩数 」は出てこない。
おもしろい機能とは思うが、歩数の測定に上述のような誤差があるので信用出来ない値になってしまう。

基本的なコンセンサスは、常時測定しそのなかで有酸素運動になった部分だけを取り出すことであると思うのだが、歩数のカウントにミスが出ると毎分60歩の制限に掛かるのであろう、歩数をカウントしなくなる。

都心で使うと大通りの信号では1分以上の待ち時間が発生し、「しっかり歩数」がカウントを止める。一度止めると連続10分間毎分60歩以上の歩行をしなければカウントを始めない。従って都心では「しっかり歩数」は機能しないと言っても良い。

だらだら動きの歩数は意味がないので、「さ〜、今から始めるぞ!」でリセットし、歩きが終わったときに歩数を見て記録する使い方になってしまうように思う。

 

TANITA社 FB-720 の使用感

3Dセンサーの採用により、付ける場所を選ばないとのこと。 上記 OMRON のものは、歩行の振動を検知するときに、上り坂でのS/N比が低下するものと思われた。さすれば3D方式ならばその種のミスは減少するのではないかと・・・

OMRON と TANITA の「差」を感じたのは、ホームページに取説が置いてあるOMRON と置いてないTANITA。この点ではOMRONに一日の長がある。 OMRONの時には、あらかじめ取説を読むことが出来たが、TANITAではそれが出来ず、仕様を見ることしかできない。

入手して取説を見ながら設定を行った。

設定項目は、時刻・体重・歩幅・性別のみで、OMRONで苦労している感度調整がない。これが3Dセンサーのメリットなのか。

この機種の特徴を取説から抜き出してみる。

1) 7秒間以上の一定した動きの継続で歩行と判断する。
2) 測定位置は、ポケット、鞄の中、首から下げるの3方法が提案されている。ただし従来型の腰に付ける歩数計に比べ±10%程度の誤差が出る。
3) 10分間動きを検知しなければ省電力モードになる。(SWが切れる) とは言え電池寿命は短い。4時間/日の使用で3ヶ月とのこと(OMRONは1日1万歩で1年保つ)

 
OMRON と TANITA を3日間ほど併用してみた。 OMRON は指定通りベルトに装着し、TANITAはストラップを用いて首にかけ、シャツの胸ポケットに入れた。

平地、上り・下り坂で100歩をカウントさせて見たが、OMRONは±2%に入り非常に安定している。それに反しTANITAは常に+5〜15%多めに出る。ところが不思議なことに、トータルの歩数には「差」が出ない。 この原因を確かめようと思ったが、歩数計が欲しいという人がおり、TANITAは3日手元にあっただけで、嫁に出てしまった。

 
私の両者についての感想

歩数のカウント:普通に使うには両者に差はないだろう。(上述のように不審な点もあるが)
装着方法:OMRON はベルトに装着するので、女性には不向き。
電池寿命:TANITA は短い。 3Dセンサーが電力を消費するのか?