圧迫骨折による腰痛 (9/25 11/8 11/19 12/17 1/14)
8月17日に布団から起きようとした時に右腰に激痛が走った。
これを契機に腰痛に悩まされ始め、9/25現在ほぼ40日経過したが、いまだに快方に向かっているという感じが無い。現在の状態が最悪期で今からは快方に向かうものと信じたいものだ。 ここには今までの経緯を状態別に記載し記録とする。 |
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第T期 (腰痛の始まり・・・起床時に激痛が走る) 8月17日に布団から起き上がろうとした時右腰に激痛が走った。あたかもコムラカエリが腰に出たような痛みで、起き上がることが出来なかった。そろりそろりと腕を動かして起き上がってしまえば、腰に若干の違和感はあるものの痛みは感じない。座布団や椅子に座っている状態、その状態から立ち上がっても問題は無いのだが、横臥した状態から立ち上がろうとすれば激痛が走る。激痛部分には汗が出ている。 8月20日近所の整形外科に赴いた。レントゲンを撮り、前屈・後屈姿勢のチェック、背骨の触診の結果、骨粗鬆症の疑いがある。痛み止め・筋弛緩剤・胃薬の3種類を処方され、4日後にコルセットの採寸をしましょうと言うことになった。
痛み止めを飲んでいても痛みは酷く、横臥した状態でちょっとした足や腕の動きで痛みが走ったりする。 そこで8月22日、町田市内の接骨院に行って見た。 ここではマッサージをしてくれて、コルセットは貸してくれた。 筋肉が固まっているのでほぐせば1週間〜10日で痛みが取れるでしょうとのことだったので、最初に行った整形外科に断りを入れてこちらに通うことにした。 |
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第U期 (起床時の激痛と立ち上がってからの一時的腰痛) 接骨院でのマッサージが始まって数日後、マッサージで一カ所に違和感があり、それを告げてそこをもんでもらったら、腰痛のレベルと範囲が変わった。(立ち上がる時の激痛がやや衰えて、立ち上がった時の腰痛が激しくなった) 接骨院からバスと電車で帰宅していたのだが、腰痛でタクシー必須になった。 8月29日腰痛の状況は変わらなかったが全身に発疹が出て、8月30日接骨院の帰りに近くの市民病院皮膚科を受診し、原因不明の中毒疹と言うことで即入院となった。 同時に腰痛があると言うことで整形外科にも掛かることになった。 (中毒疹のいきさつはここに)
入院中はベッドから起き上がる時の右腰に走る激痛はそのまま継続しているのだが、起き上がってからの腰痛が酷くなった。病院の通路には手すりがあるのでそこを支えにトイレなどに行くことが出来た。(発疹対策で大量点滴の結果1時間おきにトイレに行くようになった) しかしながらこの腰痛は15分ほどで違和感程度になり、図書室や談話室で椅子に座っている分には問題ないが、いったん横になると立ち上がりの激痛と立ち上がってからの腰痛を避けることが出来ない。 |
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市民病院整形外科医師の診断 8月30日時点・・・レントゲンでは胸椎の一番下の骨が僅かに圧迫骨折している。 圧迫骨折と言っても僅かなので、外科的治療はなく、数ヶ月で今10の痛みが3程度になって治まるでしょうとのこと。 コルセットについて市販品と別注品の比較を聞いたら、押さえる範囲が違うのと、市販品は締め付けることで痛みを分散するだけとのこと。私の場合はすでに2週間たってるし今発注しても入荷は2週間後になるので、よほど変なことがない限りいらないでしょうとのことで一安心。(ここの看護婦が圧迫骨折はコルセットが必須ですよと宣ったのでちょっと引っかかっていた)
9月17日には骨からのカルシュウムが溶け出すのを防ぐ点滴を行い、9月25日からビタミンDとカルシュウム補給の薬の服用も始まった。 これらは骨粗鬆症に対するもので、近所の整形外科の見立て通りだったことになる。 この脆くなった骨に上体の荷重が掛かるので変形する。従ってコルセットの着用と、杖の使用が良いだろうと言うことで、9月13日に杖の購入とコルセットの採寸を行い、9月24日からコルセットを始めた。 杖は確かに役に立つが、コルセットは有用性が今のところ良く分かっていない。
9月24日の診察で、トイレ・食事・風呂程度以外の動きはしないようにと宣告された。回復したあとの筋力トレーニングは大変だろうなと思う。 |
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第V期 (起床時の痛みは減ったが起床後の腰痛激し) 9月20日頃から起床時の激痛は相当軽減したが、立ち上がり後の腰痛が激しくなり、痛みと共に汗が出る。以前はこの腰痛は立ち上がってからの時間の経過で 痛みは違和感程度になっていたが 、今は数時間経過しても痛みは軽減しない。いまあぐらをかいてキーボードに向かっているが首回りに汗が噴き出てくる。 横になっても暫くは腰痛が続く。 痛み止めの薬はこれ以上の薬は無いと言われたし、ネットで調べても癌の痛みを抑える第2段階の薬と分かった。 (第1段階がモルヒネ)
9月24日にコルセットが出来上がってから、就寝中も嵌めたままにしている。
痛みを拡散させると言うよりコルセットをすることで骨の変形が進むことの防止と、別の骨が変形することの防止になれば良いや・・という気持ちからである。 9月25日から骨の強化のためにビタミンDとカルシュウムの服用が始まった。 しかし就寝中に腰に疼痛感があり、腰の位置を変えても効果無く痛みが激しい。 就寝中の痛みについて、痛み止めは食後服用になっていたので、8時・12時・18時に飲んでいたが、これでは薬を飲む間隔が4時間・6時間・14時間になり夕食後の痛み止め服用からの時間が長いので就寝中に痛みが出るのでは無いかと思い、9月29日から0時・8時・16時の3回に飲むことにした。 これ以降就寝中の腰の痛みは無くなったが、0時・16時は胃に何も無い時に薬を飲むからだろう10月4日ごろから胃がむかつくようになった。
それにしてもこの起床時の腰痛は、表現できないくらいの激痛だ。立っていても、椅子に座っても、あぐらをかいても激痛が襲ってくる。 腰に上体の重みが掛かれば生ずるようで、横になるしか軽減策は無い。常時横になっているわけで、腰痛が治ったあとの筋力低下は避けられないだろう
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市民病院整形外科医師の診断 (10月8日)
普通の圧迫骨折は1〜1.5月で相当治まる。 私の骨の変形は20%程度の発生率で酷いと言うほどのものでは無い。しかしながら、1.5月経過しても痛みが激しいとなれば、 骨はCaが新陳代謝している。前回の点滴はCaが出て行くのを抑えるもの、高価だがCaの入りをよくするホルモン注射もある。 痛みの軽減のために痛み止め(トラマールカプセル)の服用量を倍にしよう。 |
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ホルモン注射 フォルテオ皮下注 1回/日自分で横腹又は太股に注射するものである。 ネット情報によると骨折の危険性の高い骨粗鬆症に対応するものだが、男性患者での安全性及び骨折予防効果は確立していないとあったのが気に掛かる。 従来は骨が新陳代謝のため溶け出すのを防ぎ、その結果として骨密度と骨強度を高める薬しか無かった。その観点から9月17日にボナロンの点滴を行ったもののさしたる効果は見られなかった。
ボナロンのような骨吸収抑制剤ではなく、骨形成を促す薬の登場が待ち望まれていたが、フォルテオは初めて認可された骨形成促進剤とのこと。日本で認可されたのは2010年という新しい薬である。 販売元のネット情報には・・・フォルテオを投与した効果は、約1週間で骨折への不安が減少し、約1カ月後には慢性痛が軽減され、骨形成マーカーの数値が改善されます・・・とある。
結局の所この注射により変形した胸骨が偽関節(パクパク動く状態)になっている所に骨形成をすることで、痛みを軽減するのでは無かろうか。4週分の注射をもらっているので11月19日の診察時はっきりするだろう。 |
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第W期 (起床時の痛みと立ち位置での痛みは軽減したが歩くと腰が痛くなる) 10月22日からホルモン注射を始めた。 初日は昼前に注射したのだが、夕食時胃がむかついて食べられなかったので、23日から夕食後注射することにした。 それでも胃のむかつきはその後も継続しており、食欲を阻害している。 9月20日頃から1ヶ月以上続いていた立ち上がった状態での激痛は、フォルテオ注射によって変化した。10月25日頃から起床時の腰の痛みは軽減され、トイレの往復に杖がいらなくなった。 しかしながら、起きたあとの腰痛は相変わらず痛い。 とは言え、痛みの程度はこうしてKEYを打っていても以前のように汗が出ることは無くなった。
ホルテオ皮下注射を始めて1週間後くらいから痛みが減り、立ち上がった時の腰の痛みも相当軽減された。そこで10月1日に片道200mほどの散髪屋を往復したら帰宅後吐き気と腰の痛みさらには全身汗だくでさんざんだった。よほど疲れたのだろう早くから寝てしまった。
その後の歩きの状況は次の通り。 結局は3ヶ月も殆ど布団生活だったので体力が無くなり、1000mも歩くと(ゆっくりしか歩けないのだが)ヒーヒーと息が上がり汗まみれになるのだと思う。体重減少は皮下脂肪と筋肉だろう。
ホルモン注射は4週間分が1セットになっており、11月19日にレントゲン撮影と診察がある。 レントゲンで変形した胸骨の内部の空白域が詰まっていれば良いのだが・・・・。 |
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市民病院整形外科医師の診断 (11月19日) | ||||||||||
第X期 (骨形成促進剤の注射2シリーズ目に入り、腰の痛みより胃のもたれが気になる) 骨形成促進剤の注射2シリーズ目に入り、腰の痛みは非常に軽減した。 ところが胃のもたれ・むかつき により食欲が減退し、2シリーズ目の4週間で体重がほぼ2kG減少した。 胃に関しては胃カメラ検査、ピロリを含む血液検査を行ったが異常は無いと言うことだった。 そこで医師に無断で12月5日から痛み止めの服用を止めてみたが、食欲不振に変化無く、反って腰の痛みが出るようになった。 |
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市民病院整形外科医師の診断 (12月17日)
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市民病院整形外科医師の診断 (1月14日) | ||||||||||
第Y期 (腰の痛みも薄れ、胃のもたれも軽くなり体重減少も止まった) (2月23日)
腰痛が始まって半年が経過した。10月下旬から始めたフォルテオと言う骨形成促進剤が効果あり、痛みは薄皮をはぐように軽減し寝起きでは殆ど気にならなくなった。 問題だった胃のむかつきによる食欲不振だが、1月中旬からのトラマールという痛み止めの服用中止が効いたのか気にならなくなった。 腰痛は寝起きするには全く問題ない。歩くときはコルセットを装着するが2Kmほどで腰に違和感が出る。 荷物を持ったり、リュックを担いだりすると2Kmほどで腰が痛くなる。 歩き始めると腰が曲がって、所謂老人の歩きの姿勢になるのがわかるのだが、年も年なのだから仕方ないのだろう。 まだフォルテオの注射は続くのだろうが、今回の腰痛の推移はこれを持って終わりとしたい。 |
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市民病院整形外科医師の診断 (2014/02/25)
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