蔵王社(恋地)
多摩の古道と伝説より要約 |
蔵王権現社は奈良県吉野にある金峰山寺の蔵王堂の本尊、二臂忿怒形が宗家であって、蔵王菩薩、金剛蔵王菩薩、金峰菩薩、金峰山権現とも呼んでいる。 この社の祭神は弥勒菩薩、安閑天皇、少名毘古那命などの説がある。 |
また八雲神社、山王社、諏訪神社も安閑天皇を祭神と しているという記事もあり、今後調査したい。 |
町田市史(下巻)から要約 昔は蔵王権現といい今も「権現様」との俗称がある。延享2年(1745)11月1日吉沢小兵衛により恋地に奉斎したが、寛文7年(1667)3月の検地の際には除地として田二畝歩、畑二〇歩があった。 祭神は安閑天皇を奉斎し、氏子5戸。 例祭日は毎年11月15日。 相原の歴史(相原を学ぶ会編)から要約
町田風土記(森山兼光著)から |
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恋路の坂の伝承 『多摩の古道と伝説』より要約 大戸から高尾に続く町田街道は大戸から坂を上ることになる。この坂を「恋路の坂」という。その昔川中島の戦いで、謙信が馬をとばして信玄に斬りつけようとしたとき、槍の柄で謙信の乗馬の尻を猛打して信玄を救ったといわれる原大隅守胤歳を先祖に持つ八王子千人頭原半左衛門の娘が、禁断の掟を破って奉公人の下男と不義の恋仲になった。一徹な原氏は二人をこの地まで連れ出して哀れにも首をはねさせたという。その刀を不浄の刀であるとして蔵王権現社に納めたといわれるが、いつの間にか消えてその行方も分からないという。 |