山王日枝神社

 
鳥居の銘板には日枝神社とある。 本殿前の石柱には山王山日枝神社とある。
 
町田市史(上巻)から要約
山王(山王社)は修験者(山伏)の活動と密接な関係があると思われる。山王社は伝教大師が勧請した比叡山の守護神で、この神は山王権現と呼ばれて天台密教の教義と結びつけられ、天台宗の修験者の活動につれて全国に多く勧請された。
応永2年(1395)の勧請と称し、宝徳2年(1450)の板碑を本殿内に蔵し、この年現在地に建てられたと伝えている。
 
町田市史(下巻)から要約
通称「三ッ目の山王様」と呼んでいる。創設の年代は不詳である。社殿には中央に主祭神の大山咋命 を、左に金刀比羅大神、右に八坂の大神を奉斎してある。 八坂大神(疫病除の神)は7月25日が夏祭りで、当日町内巡行の御輿の渡御がある。
また、市無形文化財の三ッ目囃子は毎年祭礼に奉納しており、享保の初期(18世紀初め)よりの五穀豊穣の囃子で今に続いている。
祭神は大山咋命、大物主命、素戔嗚命を奉斎。 例祭日は毎年9月5日。

町田風土記(森山兼光著)から
小山の神社:武蔵風土記稿には札次明神社・御嶽社・飯繩権現(暦応4年創建)・三座相殿(稲荷・愛石・天神)・金比羅秋葉相社・神明社の6社が記され、明治12年頃には札次神社・御嶽神社・飯繩神社・三座相殿・山王社・神明社・稲荷社〈慶長9年創建)・諏訪神社(慶長9年創建)・津島神社(安永8年創建)の9社が祀られています。
明治40年頃に津島神社が札次神社に合祀され、通称〃三ツ目の山王様〃は日枝神社と称し、稲荷社は馬場の日枝神社に合祀されました。

由緒書きに記載の明治になっての四柱の神の合祀は風土記に記載がない。
 

祭神 大山咋神(おおやまくいのかみ) ・・・・・日枝神社
素戔嗚尊(すさのうのみこと)   ・・・・・八坂神社
大物主神(おおものぬしのかみ) ・・・・・金比羅神社
火之迦具土神(ひのかぐつちのかみ)・・秋葉神社
由緒

(要約)

この神社は創建の年代は不明。 明治になって四柱の神が合社された。
日枝神社 江戸時代 山王社、山王様と呼ばれていた。開拓事業の祖神さまとして家内安全、家運隆昌、子孫繁栄などの信仰が受け継がれている。
八坂神社 江戸時代 山王社、山王様と呼ばれていた。農業守護、特に厄除けとして信仰が厚く、商売繁盛、縁結び、学問の神として伝えられている。
金比羅神社 航海安全、農業、医薬等広範なご利益が伝えられている。
秋葉神社 火難・水難・剣難の守護、災難を防ぐ霊験あらたかな神様。
神官 常駐せず 宮司:不明

所在地 町田市小山

 
 
町田市指定無形民俗文化財

「三ツ目囃子」江戸時代後期に伝えられたようで、明治12年より復活したもの。 町田市広報誌「まちびと」に記載された紹介記事。
奉納日は7月下旬である。

高台にあり橋本の街が見下ろせ、遠くには丹沢の山塊が望める位置にある。
Wikipediaから
大山咋神(おほやまくひのかみ)を主祭神とし、相殿に国常立神(くにのとこたちのかみ) 伊弉冉神(いざなみのかみ) 足仲彦尊(たらしなかつひこのみこと)を祀る。

日吉神社・日枝神社(ひよしじんじゃ、ひえじんじゃ)あるいは山王神社などという社名の神社は山王信仰に基づいて日吉大社より勧請を受けた神社で、大山咋神と大物主神(または大国主神)を祭神とし、日本全国に約3,800社ある。神仏習合期には山王(さんのう。山王権現、日吉山王など)と称され、今日でも山王さんの愛称で親しまれている。猿を神使とする。
山王とは、滋賀県大津市坂本の日吉(ひえ)神社(大社)の別名である。

日吉神社は、もともと近江国日枝山(ひえのやま:後に比叡山の字が充てられた)の神である「大山咋神」(おおやまくいのかみ)を祀っていたもので、後に近江京遷都の翌年である天智天皇七年(668年)、大津京鎮護のため大和国三輪山(三諸山(みもろやま)とも)の大三輪神(おおみわのかみ)、すなわち大物主神(おおものぬしのかみ)を勧請しともに祀られた。

比叡山に天台宗の延暦寺ができてからは、大山咋神・大物主神は地主神として天台宗・延暦寺の守護神とされた。唐の天台山国清寺が地主神として「山王弼真君」を祀っていることに因み、延暦寺ではこの両神を「山王」と称した。

そして天台宗・延暦寺の守護神としての崇敬が、山王信仰へと発展しやがては「山王神道」とも呼ばれる信仰をも派生させた。山王神道では山王神は釈迦の垂迹であるとされ、「山」の字も「王」の字も、三本の線とそれを貫く一本の線からなっており、これを天台宗の思想である三諦即一思想と結びつけて説いた。また天台密教は、鎮護国家、増益延命、息災といった具体的な霊験を加持祈祷によって実現するという体系(使命)を持ち、山王にも「現世利益」を実現する霊威と呪力を高める性格を与えたようである。

天台宗が全国に広がる過程で、山王信仰に基づいて日吉社も全国に勧請・創建された。日吉(ひよし)神社・日枝(ひえ)神社、あるいは山王神社などという社名の神社は、日本全国に約3,800社ある。神仏習合期には山王(山王権現・日吉山王など)と称され、今日でも山王さんの愛称で親しまれている。日吉神社の神使は猿であるが、猿との関連性についてはよく分かっていない。おそらくは原始信仰の名残りではないかと推測されている。