山王様今井谷戸の

 
市立図書館で「町田の民話と伝承(町田市文化財保護審議会編)」に、次の記載があったので、訪問した。
山王様は今井谷戸の守り神社で、この神社は鎌倉街道を薬師の方からくると右側の森の中にある。
小さな桐だが、それがいつ頃建てられたのか不詳である。元々今井谷戸の平本、越水両家の始祖は西の方から移ってきたといい伝えられている。最初は十戸位だったので、大きな神社を建てる余裕などなかった。それでも守り神として大切に祀っていた。
ここへ一族が移り住んだのは徳川初期かと推察される。墓は現在も一か所にあつめて、昔からの家の墓は全部西向きに石が建てられているところから、西の方からきたのではないかと推察できる。
現在、本町田地区にこのように地域(講中)で神社をもっているところはなく、明治時代にすべて村社のある現在の菅原神社に合祀されている。ところが、この神社だけは合祀されることなく現存している。恐らく相当な権力者、あるいは知恵者がいて、それを拒んだのではないかと思う。昭和13年(1938)に改築して現在も小さいながら立派な社がある。長い石段を登った高台にあって「谷戸の守護神」としてお守りしている。昔から毎年7月15日が例祭で、この日には、部落の子供たちにお菓子を配る習慣があって、子供の頃はこの日が待ち遠しかった。戦時中はなんとか工夫して菓子を配ったことを思うとなつかしい思い出がある。例祭は毎年おこなわれているが、今はお菓子は廃止された。
 
山王様をNET検索すると、日枝神社のことらしい。
 
祭神 大山咋神(おほやまくひのかみ)・・・日枝神社とすれば
由緒 今井谷戸の住人、平本・越水氏の守り神として勧請したものらしい。(上記)
神官 不明

所在地 町田市本町田

道路(府中・町田線)から急峻な階段を上るが踏み石の幅と高さを見るとどう見ても45°を超している。左右に手すりがあるので、この年でも何とか登れた。石の鳥居があり、石の狛犬も灯籠もあり、立派な神社である。 扉を開けてみたが写真のように木製の祠があり横に記念写真が3枚ほど納めてあった。