サクラ (町田市外)

町田市内の尾根緑道のサクラには名札が付いており、これを撮る事でサクラに興味が湧いてきた。ここには1985年当時19種類のサクラがあったようだが、枯れて伐採されたもの3種、その後追加されたもの2種で現在18種がある。とは言えサクラ音痴の私にも分かる名札の付け間違いと思われるものもあり、はっきりしない点もある。(尾根緑道のサクラ
その後市内の歩きの途中で名札の付いたサクラを見つけ、それらも写真に記録することにした。(市内のサクラ
更に、サクラの名称がはっきり付けてあるものを撮る事にした。市内で見つけていないサクラをここに整理することにした。
 
新宿御苑の
カンザクラ

 開花日:不明
 撮影:2011/2/10
 満開撮影:2011/2/16
 

 

 

カンヒザクラ群  園芸品種 カンヒザクラとヤマザクラの交雑種と考えられている。 小高木ときに高木。樹皮は紫褐色で黒色を帯びる。若芽は紅紫色を帯びた褐色で花と同時に伸びる。花序は散形状で2〜3花からなる。 萼筒は鐘形・萼片は 長楕円状披針形で紅紫色。花は直径約25mm、花弁枚数・5枚、広卵状円形で淡紅色。

2011/2/10

2011/2/16

2011/2/16

2011/2/16

   

2012/3/13

2012/3/13

 

 

新宿御苑の
ヒマラヤヒザクラ

 開花日:不明
 撮影:2011/3/26
   撮影:2011/3/31
 

 

 

 

 

野生種  東アジアに見られヒマラヤが起源と考えられている。高木で30m程度まで育つ。樹皮は 滑らかで、花は雌雄両性桃色から白色。一重花弁5枚(時に6枚)。 風に弱く冬の寒さと夏の高温に弱く、明らかに日本のサクラと進化の過程が違うもの。萼の形状から明らかカンヒザクラの先祖であろう。
私にはカンヒザクラとの違いが分からない。花柄から落ちるがカンヒザクラに比べてやや花弁が外に開いている。

2011/3/26

2011/3/26

2011/3/26

2011/3/26

2011/3/31

2011/3/31

2011/3/31

2011/3/31

新宿御苑の
トウカイザクラ

 開花日:不明
 撮影:2010/3/16
 撮影:2010/3/30


 撮影:2011/2/16
    :2011/3/26

 

 

シナミザクラ群  園芸品種 シナミザクラとコヒガンの交雑種と考えられている。大きくならず、幹に気根がでることがある。 小さな枝にも沢山の花を付ける。萼筒は鐘形・萼片は広い三角形・毛が多い。花弁枚数・5枚。

2011/2/16 蕾

2011/3/26

2011/3/26

2011/3/26

新宿御苑の
コヒガン

 開花日:不明
 撮影:2011/3/26

 


 

エドヒガン群 園芸品種 マメザクラ X エドヒガン 花序は散形状で2〜3花からなる。萼筒は壺形で上部のくびれの部分が少し長く筒状、基部は毛が多く上部では少ない。萼片は卵形で縁毛があり基部近くに少数の鋸歯がある。花弁は5枚。

2011/3/26

2011/3/26

2011/3/26

2011/3/26

       

 

 

 

 

新宿御苑の
シダレザクラ

 開花日:不明
 撮影:2011/3/26
 

 

 

エドヒガン群 園芸品種  細い枝が殆ど垂直にしだれる以外はエドヒガンと異ならない。枝全体の成長速度が速く自重で垂れ始めその後木質化が形を固定する。 古木の幹は著しく縦裂する。花序は散形状で2〜4花、萼筒は壺形、下部は球形にふくらみ、上部は強くくびれる。下部は毛が多く上部はまばらに毛がある。萼片は長楕円状披針形で鋸歯があり 外面には毛が多い。

2011/3/26

2011/3/26

2011/3/26

2011/3/26

       

 

 

 

 

新宿御苑の
エドヒガン

 開花日:2011/3/26
  撮影:2011/3/31
  撮影:2011/4/10
 

 

 

 

エドヒガン群 野生種 花は薄紅色から白で花弁は5枚。 萼の付け根が丸く膨らんでいるため見分けやすい。サクラの中では非常に長寿で樹齢2000年を超える 神代桜が有名である。花が多く咲く特性から多くの品種の母種として使われている。 萼筒は太い壷形で毛が多い。樹皮は皮目が目立たなく、縦裂する。花弁枚数・5枚。

2011/3/26

2011/3/26

2011/3/31

2011/3/31

2011/3/31樹皮の縦裂

2011/4/10

2011/4/10

2011/4/10

新宿御苑の
コブクザクラ

 
 撮影:2011/3/26
 撮影:2011/3/31

 


 

シナミザクラ群 園芸品種 シナミサクラ X ジュウガツザクラ or エドヒガンの雑種。 花序は散形状で2〜4花からなる。花柄は冬の花ではほとんど無く、春の花では約1Cm。萼筒は 鐘状壺形で上部に僅かのくびれ。萼片は五角形をおびた卵形。花弁は20〜50個。花期は10月上旬〜1月、3月下旬〜4月上旬

2011/3/26

2011/3/26

2011/3/31

2011/3/31

       
 

 

 

 

新宿御苑の
ヤエベニシダレ

 
 撮影:2011/4/10

 

 


 

エドヒガン群 園芸品種  別名エンドウザクラ 枝は長くしだれる。 花序は散形状、花柄は無く小花柄にはやや斜上する毛が多い。萼筒は鐘形で中央部がややくびれる。 萼片は三角形で鋸歯がある。花弁は15〜20個、淡紅紫色、楕円形でややねじれる、雄蕊は約60個、雌蕊は1〜2個

2011/4/10

2011/4/10

2011/4/10

2011/4/10

 
 

2011/4/10

2011/4/10

2011/4/10

新宿御苑の
ベニヅルザクラ

 撮影:2010/3/30
    :2010/4/8

 

 

 

 

 

 

エドヒガン群 園芸品種  カンザクラXソメイヨシノ 自然雑種と推定される。花色 紅色 花弁 5枚。神奈川県真鶴町の山林中で発見された。 ややくびれた細長い萼筒、毛がある。花弁枚数・5枚 
当初町田市尾根緑道にあったサクラ。数回探したが見つからないので、市役所に電話した。翌日電話あり「もう無くなっている」とのこと。(道路補修課)
NETで調べると新宿御苑にあると分かった。電話で尋ねると、下の池のシダレザクラの近くに1本あるとの事だったが見つからず、その近所から二度電話してホッチキスで留めた番号でやっと確認出来た。名札をちゃんと付けて欲しいもの。 名札が欲しいとメールを出したら4/8には名札が付いていた。4/14には御苑からメールで次のような回答も来た。「お問い合わせ頂きました件ですが、今年はさくらの樹木調査をしておりました関係で一時プレートをはずしておりました。ご不便をお掛け致しました事をお詫び致します。現在は徐々に樹木名を付けております。」

2010/3/30

ホッチキス留めの番号

名札が付いていた

濃淡がすばらしい

新宿御苑の
イチヨウ

 撮影:2011/4/16
 

 

 

 

 

 

薬師池公園に「里桜」と言う名札が掛かった桜があり、里桜と言う名前の桜はないはずなので名前を付けて欲しいと申し入れていたら、最近「イチヨウ」という名札が付いたので、信頼性に富む御苑で記録した。町田は新宿御苑より5〜7日遅れるので来週が楽しみだ。
ヤマザクラ群 園芸品種  もと東京の荒川堤にあった品種。雌しべの下半分が緑色の葉状に変化しているのでこの名がついた。  若芽は開花時に展開する。 花序は散形状で3花からなる花柄は1〜2cm、小花柄は3.5〜4cm、萼筒はやや長い漏斗形、上端が最も広く下部は次第に細くなって小花柄に連なり境界がはっきりしない。花弁枚数20〜25、始めは淡紅色、後に白色に近くなる。

 

 

 

 

 
新宿御苑の
チョウシュウヒザクラ

 撮影:2011/4/16  満開

 

 

 

 

 

山口県は私の生涯で一番長く住んだ所。咲き始めたとNETで知り、数回探したが見つからなかったもの。 長州とは縁がない桜のようで、ネットで調べても命名の由来は分からない。
ヤマザクラ群 園芸品種  もと東京の荒川堤に栽培されていた品種。若芽は濃紅紫色、花の色も濃く紅紫色。この品種は現在確実な物が残っていなく、2〜3の近似の品種がある。
花序は散形状または散房状で2〜4花からなる。萼筒は筒状鐘形、花弁は5〜12枚、円形で雌しべは1個で最も長い雄しべの葯より少し低い。

 

 
多摩森林科学園の
オモイガワ

 撮影:2010/4/6
 満開・撮影:2010/4/17

 

 

 

 

 

エドヒガン群 園芸品種  本種は、カタオカザクラ発見者の久保田さんがジュウガツザクラの実生から選抜した品種。 樹形は傘状であまり大きくならない。 萼筒はややくびれた(壷形)。小花柄は毛が多い。花弁枚数8〜12。
このサクラは新宿御苑にもない。NETで調べると高尾の多摩森林科学園にあるようなので、ここで撮ることに する。 2本しか無く何れも見学道路から離れており、これが私のレンズでは精一杯である。
その後、市内に植えてあることがわかり、近づいて撮せるので良かった。

 

2010/4/6

2010/4/6

2010/4/17