田中谷戸

田中谷戸は、町田市の北部丘陵まちづくり基本構想の中で小山田地域の中核をなす谷戸である。　

町田市経済観光部北部丘陵整備課から地形図を入手し、この谷戸にマーキングしたものを右に示す。

小山田停留所を入り口として北西方向に入り込んだ谷戸でその中央部には、鶴見川源流の池がある。

この谷戸は源流の池付近から四つの方向に切り込んでいる。それぞれに名前があると思うのだが、北部丘陵整備課ではわからなかった。

現地の人に聞くしかないのだが、歩いても人に出会うことがほとんど無いので、未だ確認出来ていないので便宜的に1･2･3・4としておく。

この田中谷戸は町田市の基本構想によると、緑の公的保有を推進し将来に引き継ぐ緑の景観や水源の保全を図る事になっている。

2012/6/6　　見知らぬ方から次のようなメールを頂いた。（一部省略）

私も多摩地区に住んでおり、地域の原風景を辿るうちに自然に谷戸の魅力にとりつかれて行きました。　　現在も暇を見つけて谷戸を廻り、色々な資料や地元の方から昔の地名を伺って地図にまとめたりなどして楽しんでおりますが、貴ホームページでも取り上げられております田中谷戸の上部の4つの谷の名称について、以下にその記述がある資料が御座いました。
http://www.env.go.jp/water/junkan/case2/pdf/44.pdf
これによると、貴ホームページ内の仮番号に照らし合わせて、１の谷戸を芦田谷戸、２を溜まり池の谷戸、３を長谷戸、４を北の入り谷戸　となると思います。
私も地元の方に伺ったときは「昔はなんとか言ったけど忘れた」とのことで、この資料の記述に確証があるわけではないのですが、何かの参考になりましたらと、メールを差し上げた次第です。
　

鶴見川源流の池は数回訪れているが、最近聞いた話として、この北の方で川崎市に送水する送水管工事によりこの池が涸れたので、その送水管から水を取水して流しているのだとか・・・。真偽のほどはわからないが、そう言われてみればいつ見ても相当な水量ではある。

2010/6/1　1及び2の谷戸訪問　
源流の池付近から谷戸1と2の方向を眺めると、谷戸が伸びているという程度しか認識出来ない。谷戸1に入ってゆくと麦畑と栗の木が見えてきた。その先にNPOいきいきまちだの方たちの作業場があり数人の方が雑草の伐採・堆肥散布・野菜の収穫などを行っていた。土地の人かと地名を尋ねたが、地元の方ではないので田中谷戸との認識しかなかった。雑草が刈り取られた先端部まで歩いてみた。NPOの方曰く「放置しておくと雑草が生えて荒れるので、こうして耕しながら土地の保全をしているのだ」とのこと。土地の所有者は町田市と地元の方の土地が入り組んでいるようで、収穫した野菜などは販売しているようだ。谷戸の途中から南の端を僅かな水がちょろちょろ流れていたが、水源のたまり池は見つからなかった。
谷戸2は上の地図の赤数字２の位置に廃棄物処理工場があり、そこから北に向かって道路沿いには似たような工場群がならび、塀を巡らして谷戸は全く見ることが出来ない。隙間から覗いてみたが草ぼうぼうで風情はない。


源流の池付近から	麦畑と栗の木	整備された畑	NPOの作業	谷戸の先端部	谷戸2の入り口